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飾ること 暮らすこと

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「DIY」と運命の出会い。築42年の部屋に住んで、人生が変わった話。【前編】

#DIYer 久米まり

インテリアスタイリストや、セレクトショップのキーマン、クリエイターなど、さまざまな分野で活躍する「ライフスタイルのつくり手」をゲストに迎え、「飾ること」「暮らすこと」にまつわる、とっておきのアイデアや工夫を紹介していただく連載コーナーです。

こんにちは!DIYer 久米まりです。

今日は自己紹介も含め、私がどうやってDIYに出会い、なぜ好きになったのかについて、
前編・後編の2回に分けてお話しできればと思います。

私は「DIY」と「日常」をテーマにブログを書いています。
あることをきっかけにDIYと出会うことになったのですが
実はそれまでインテリアには全くと言っていいほど、興味がありませんでした。

「家」とは寝る、食べる。

極端に言ってしまえば、ただただ雨風をしのげる場所であれば何でもいい。そう考えていました。
そんな私がDIYに出会い、人生や価値観がまるっきり変わってしまう、というお話です。

新婚生活を機に、新居への妄想が爆発。

朝になったら起きる、夜になったら眠る。
お日さまの向きなんて気にもとめず、なんとなく生きてきた。
そこに突然、私に訪れた人生の転機。今から8年前。2010年、私が22歳のときです。
結婚をしました。 

当時私は「新婚生活」というものに、とてつもない憧れを抱いていました。
まだ体験したことのない「結婚」という、まるで夢のように幸せで輝く世界。
自分たちの城、はじめての新居への妄想は膨らみました。 


ぜったい新築一戸建てがいい!
日当たりの良い庭付きがいい!
外国みたいな高い天井!
芸能人が通う高級料理教室のように広いキッチン!


今まで家に対して無頓着、失礼な態度をとってきていたくせに
突然「新婚生活マジック」にかかり、100%目覚めるという暴走ぶり。

身の程知らずの私は結婚という扉を開けただけで
素敵でキラキラした幸せな暮らしが待っているもの、
と信じて疑っていなかったのです。

脳内お花畑満開の私を冷静に見ていた人が、ひとり。
夫は私と真逆のタイプ。とても堅実な人です。
そんな夫が静かにひとこと……。

「身の丈に合った暮らしをせなあかん、慎ましく生きよう。」 

妄想が暴走していた私は、
はじめはその諭しをなかなか理解できなかったけれど
夫の判断に大体間違いはない、としぶしぶ現実を受け入れることに。

そんな私たちが選んだ物件は、なんと事前の内覧不可。
契約して鍵をもらって、はじめて部屋とご対面。
なかばギャンブルのような物件選びを決行したのでした。

『神田川』のような部屋から、すべてが始まった。

憧れの新婚生活!
今日から始まるキラキラの新しい暮らし!
幸せな人生の始まりだ! 

輝く未来に期待を込め、玄関ドアを開くと。

目に飛び込んできたのは
『神田川』の歌詞に出てきそうな、古くて狭い部屋。
この場所に、住む前に思い描いていた
海外の家みたいに高い天井は存在しているはずもなく。

住める場所があるだけでありがたい、もちろんそうだ。
ワガママは御法度。
ただ、人より少し新婚生活というものに憧れを強く抱いていただけに
奈落の底に突き落とされたような、そんな気分でした。

間取りは3K、その当時で築42年。
引っ越した家がどうしても好きになれず、
しばらく畳の上に三角座りで絶望し落ち込む日が続いていたわけで。

暗い部屋で泣いていたばかりの私に、ある日。
「ピンチはチャンス」

突然、ポジティブ脳が降臨。

与えられた環境に落胆するよりも、先に行動しなければ。
この場所で最大限に楽しめる方法を見つけよう!
どん底まで落ち込んだ後はもう這い上がるしかない。
と、決意に燃えた瞬間でした。

私が「DIY」と感動の出会いを果たすまで、あともうすこし。

ホームセンターで、DIYに出会う。

驚くべきことに、引っ越した先の家には換気扇がありませんでした。
キッチンの上に、換気扇が入るであろう20cm四方の穴がぽっかりと空いていて
どうやらそこに換気扇を自分ではめるらしいのです。

とりあえずその穴を埋めるため、夫と一緒にホームセンターへ。
今まで私はホームセンターを洗剤やトイレットペーパーなんかが揃う、
いわゆる「日用品」を買う場所だと認識していたのですが、
その奥に進んでみると、見たこともない心踊る光景が広がっていました。

木材や壁紙、ペンキやクッションフロアまで。
ホームセンターの商品だけで家が一軒建ってしまうのでは?
そう思うくらいの品揃えの豊富さに驚きを隠せず興奮しながら、
あるコーナーのポップに「Do It Yourself」と太字で書かれているのを発見。

これが、「DIY」との運命の出会い。

これまでDIYという存在も、その言葉すらも知らなかった
「DIY=なんでも自分でつくってみよう」

自分に出来るのか出来ないのか… 

なんて1ミリだって考えもしなかった。
とにかくあの場所でメソメソしているよりも、チャレンジしてみよう!

未知なるワクワク120%、不安は0%

何も知らないというのは恐ろしいことで、「できないかも」には辿りつかない。
それがどれだけ大変なことなのかも想像がつかないのだから。
右も左もわからず、見よう見まねでとりあえずやってみる、前進あるのみ。
そうして私は、DIYの世界へ勢いよく飛び込みました。

* * * * *

後編では、DIY初心者だった私が「理想の部屋」をどのようにつくりあげたのか、そしてDIYを通して学んだ大切なことをお伝えします。続きをお楽しみに!

DIYer 久米まり - MARI KUME
DIYer 久米まり - MARI KUME
2011年に独学でDIYをはじめ、その過程をアップしたDIYブログが大人気に。企業コラボ、著書多数の大阪在住、カリスマDIYer。

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