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主役はオレンジの壁。色と柄を重ねる、海外のギャラリーのような家。
FASHION 2021.12.20

主役はオレンジの壁。色と柄を重ねる、海外のギャラリーのような家。

#111 東京都M様

M様邸をひと言でいうと、遊びを心得たハウス。一旦中に入ると、玄関のオレンジの壁をはじめ、その鮮やかな色使いに圧倒されます。カラフルで心が弾む空間での暮らしを家族全員で楽しんでいる、M様ファミリーの住まいを覗き見します!

子育てと住みやすさを考え、 分譲マンションから一戸建てへ。

以前は、都心にほど近い中古マンションに住んでいたファミリー。
色を折り交ぜた個性的な空間にリノベーションして、大満足!……だったのですが、息子さんの誕生をきっかけに “一戸建て” に住み替えたい欲がむくむくとわいてきたそう。
「駅近で便利ではあったけど、集合住宅特有の気遣いが必要だったり、隣人との境界が曖昧だったり。広さ、プライベート感を優先するなら、一戸建てがベストだよねってなったんです」

ちょうどその頃、旦那様のリモートワークが始まり「駅から多少歩いても緑が多い場所で、のびのび子どもを育てたい」と “環境” に重きを置いて、人生二度目のマイホームを購入することに。そこで、候補に上がったのがZERO-CUBEでした。
「モデルハウスに行った時、雷に打たれたような衝撃が!」と奥様。見た瞬間、頭の中には「この白い箱の中をどう染めていこう」と、家づくりのイメージが溢れたそう。
さらには、置いてある家具、雑貨、アートすべてに心を奪われ、「こんなに素敵に空間を飾っているコーディネーターさんのもとで、家づくりができたら心強い!」と、その日のうちに契約したと言います。

壁は、自由自在に個性を表現できるキャンバス!

空間に馴染むようにグレーを少し足したオレンジの壁。

玄関に足を踏み入れた瞬間、まるで海外の家のような空間が広がるM様邸。そんなM様邸の最大のチャームポイントは、玄関からリビングへと続く、スケールの大きいオレンジカラーの壁です。

光がたくさん降り注ぐ、開放的な玄関。

奥様一押しのピースミラー。

玄関には、家が建つだいぶ前に前のめりで買ったという奥様一押しのピースミラー、古材風のベンチに季節の小物を並べるなど、この先に続く空間へのわくわく感をかきたてる工夫が随所に。おかげで、家族みんなが大好きな場所になりました。

キッチンはブルーを基調に、輸入の花柄クロスをチョイス。

聞けば、内装のテーマのひとつは “モロッコテイストをほどよく加えること”。
「“モロッコ好き” になったのは、ロスに住む義姉の住まいに触れたのも大きかったです。オレンジの壁にしたのも、モロッコインテリアを自分たちなりに素敵に取り入れたかったから。多色で複雑なデザインのキリムやタイル、大胆ではっきりとした色使いに惹かれるんですよね」と、モロッコインテリアからインスピレーションを得た内装は、どこを切り取っても個性的!

ウィリアム・モリスのフルーツ柄の壁紙。

キリムのラグはインテリアのポイントに。

たとえば、ウィリアム・モリスのフルーツ柄の壁紙をトイレ・洗面所に採用したり。輸入の花柄クロスをキッチン背面に大きく使ったり。さらには、建具を目の覚めるようなブルーにペイントするなど、自由で遊びを心得た空間は、まるで海外のギャラリーにいるようです。

子ども部屋の壁紙は可愛い淡いピンク。

寝室の壁紙はリラックス出来る淡いパープル。

これだけ色や柄を織り交ぜても煩雑な印象にならないのは、奥様のセンスはもちろん、旦那様のアドバイスがあってこそ。
「モロッコアイテムを取り入れすぎたり、パンチのある柄に色を重ねたり(笑)。たまにやりすぎて、コテコテになりそうなときがあるので、空間のバランスを見て意見させてもらいました」と笑う旦那様。
そうしてご夫婦で力を合わせ、唯一無二の空間を形にしていきました。

ふと視線を動かしたときに、大好きなものが目に入るしあわせ。

オレンジの塗装壁のほかに、奥様がどうしても譲れなかったのが通り土間。
玄関からキッチンを繋いでいるため、買い物した荷物が重くても靴のままキッチンまで運ぶことができたり、室内に入る前にバッグや上着を収納できるなど、動線が簡略化され日々の作業が楽になったのだそう。

ビビットなピンクのガーゼがアクセントに。

見せる収納で荷物の出し入れも楽ちん。

さらにキッチンと土間の間に取り入れた、アール型の開口もお気に入りポイント。
目隠し用の布は、夜な夜な模様替えを繰り返し、流木にビビッドなピンクのガーゼをラフに引っかける、現在のスタイルで落ち着いたと言います。
「自分の中でしっくり来るまでやってしまうので、寝不足になることもしょっちゅうです。でも、“ここにこの雑貨を置くといいかも” とあれこれ想像を巡らせて、レイアウトを変えるのは楽しいひととき。インテリアが大好きで、家づくりへの愛が止まらないので、こういう時間が幸せだったりするんですよね」

経年変化を楽しめる食器棚。

至る所に木の素材が。

真鍮のアイテムたち。

こうして完成したのは、ふと視線を動かしたときに大好きなものが目に入る空間。そんな心が弾む場所で、子ども達を寝かしつけた後、ポテトチップスとお酒とともに映画を観るのが、ご夫婦揃って至福のときだと言います。

自慢の庭で、家族の豊かな時間を紡ぐ。

M様ファミリーの幸せ時間といえば、お庭タイムも欠かせません。
「母が花や植物に心を寄せる人だったので」とお母様の影響で、昔からグリーン好きだった奥様。
近所にあるお気に入りの園芸屋で集めたという、鉢植えや切り花、ハンギングプランターは、この家の表情を豊かにしています。とはいえ、ガーデニングは専門外。そのため、手入れや管理が比較的ラクな乾燥地帯の植物を使ったドライガーデンに仕上げたのだそう。

遊びまわれる庭は子どもたちのお気に入り。

乾燥地帯の植物たち。

ユッカランやオリーブの古木が主役のスタイリッシュな庭では、夏場は毎日のようにプールをしたり、ティピーテントを設置しておもちゃ遊びをしたり、家族全員で楽しんでいるそう。
時折、旦那様は音楽を流して場を盛り上げるそうで、音楽に合わせて子供たちもノリノリに踊ってくれるんだとか。
聞けば「昔バンド活動をしていて、僕も妻も洋楽好き。小さい頃から常に曲を流して、音楽に触れる生活をしていたからですかね。 子どもたちも音楽が大好きなんですよ」とのこと。

娘さんは家でも暇さえあれば、ピアノでオリジナルソングを弾いて遊んでいるのだとか♪家族の “好き” が自然と重なり、趣味も暮らしもみんなでワイワイ。その姿は、まさに自然体の幸せに包まれています。

壁の余白を好きな色で満たしていきたい。

そんな仲良しファミリーに、今後のプランを伺うと「これからもみんなと、同じ空間で、同じことを共有できたらいいなと思います」と、なんとも “らしい” お答えが。一緒にキッチンに立って料理をしたり、庭でバーベキューをしたり。娘さんや息子さんがもう少し大きくなったらやりたいことリストは、日々増えていくのだそう。

そのなかでも、奥様がとくに妄想を膨らませているのが、リビングの壁のペイント。
「娘と息子にお揃いのオーバーオールを着せて、家族みんなでリビングの白い壁をペイントしたいんです。最終的には、家の中に白い壁はいらないと思っているので、塗りがいがありそう(笑)」
夫妻にとって、家はみんなで作り上げていくもの。これからも手を取り合い、自由な感覚で、ニュートラルな空間を鮮やかな色使いで満たしていくことでしょう。数年後の姿が楽しみです。

※お施主さま独自のカスタマイズが含まれており、標準仕様と異なる場合がございます。詳しくはお近くの相談窓口まで。

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