- Mr. Standard produced by POPEYE
- 「“普通にいい”スタンダードを住宅にも」をコンセプトに、LIFE LABELが雑誌POPEYEとタッグを組んで立ち上げたプロジェクト。機能はシンプルに、無駄な素材を省くことで、住む人の個性が引き立つような家ができました。好きなものを詰め込んで、自分らしく家をアレンジできる「Mr.Standard produced by POPEYE」の詳細は特設サイトにて。
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- Meirin(ミュージシャン)
- めいりん|ソロプロジェクト、ZOMBIE-CHANGではジャンルに捉われない変幻自在のカラフルな楽曲を生み出しながら、自らアートワークやMVのプロデュース、グッズ制作まで全て手掛ける他、モデルとしても活動するなど多才でクリエイティブな魅力を持つDIYガール。
- Instagram - @meirin_zzz
トイレで音楽を作って遊んでいた少女時代。
幼い頃から音楽を作って遊ぶことが好きだったというMeirinさん。「小学生ぐらいのときにボイスレコーダーを持っていて、トイレに隠れてひとりで歌って録音をしたりして曲を作っていたんです。何故か家のトイレにはカリンバのような民族楽器とかも置いてあって。先日リリースしたアルバム『STRESS de STRESS』のジャケットもトイレなんですけど、今思えば昔からトイレでよく音楽を作っていたなと気付きました」
子供がオモチャや人形などで遊ぶように、Meirinさんも音楽を作って遊んでいたのかもしれない。そういう感覚は今でもあまり変わってないという。「職業としてミュージシャンを目指そうと思ったきっかけは、音楽で稼げるという噂を聞いたから(笑)。実際はそんなに甘くなかったですが、そのときは好きなことでお金を稼げるなんて最高だと思って。今はもう音楽は生活の一部です。音楽をしていることで、いろいろな人に出会えたり、海外の人ともコミュニケーションを取れたりして、それが楽しくてやっていて良かったなと思いますね」
「絵を描くことも好きだったので、広告のポスターを作る人になりたいかもと考えたこともありましたが、今こうやって自分のアートワークなどで好きなことをできているので大満足」。とにかくモノづくりが大好きなMeirinさんは、家具などもDIYで作ってしまうことが多いのだとか。
そんな中でも一番のお気に入りは自宅に作った制作スペース。「スタジオみたいなものを作ろうと、ベニア板とかで家の一角に部屋を作りました」。狭くて暗いところが好きなのと、遮音も兼ねて普段は布で入り口を覆われたその部屋はまさに彼女専用のコックピットだ。
ポップでシュールなMeirinワールド全開のリビングルーム。
お次はお待ち兼ねのリビングルームへ。そこには、個性的なインテリアが集まっているのに、不思議とよくまとまったMeirinさんらしい空間が広がっていた。「この家は白い壁が気に入っていますね。壁紙が貼ってある部屋が苦手で、ベタ塗りの家が好きです。ダイニングにソファを置いているのは、『屋根裏の殺人鬼』という映画で殺人鬼がダイニングにソファを置いていて、それが気持ち悪くて真似しました(笑)」
よく見ると柄モノや動物モチーフのものなど、ポップなインテリアが違和感なく部屋に溶け込んでいるのもかわいい。「インテリアは自分で作ったものと、貰いものが多いです。ダイニングテーブルは自分で作って、それに掛けているテーブルクロスは母親から譲ってもらいました。意識している訳ではないのですが、何故か自然とカラフルなものが集まってきますね」
「飾っているお皿や花瓶などは『ご自由にどうぞ』と書かれた不用品を持って帰りました。でも、ものがあまり散らかっているのは嫌なので、無駄なものはなるべく増やさないようにしています。他に気にしていることと言えば、コンセントが見えるのが嫌なので隠すことぐらいですかね」
最近は編み物にハマっているというMeirinさん(作った洋服など、プロ顔負けのその腕前はぜひ彼女のInstagramでチェックしてみて!)。普段は部屋のさまざまな場所で、編み物をやっているそう。「独学で始めて、まだ一年ぐらいなんですけど。本当に1日中やってしまうこともあって、朝起きて編み物していたら夜になってたりします(笑)」
Meirinさんはローラースケートも大好きで、かなりの腕前。靴も自分でカスタムして楽しんでいるみたい。家に広い空間があったら、室内をローラースケートで移動なんてのも楽しそう。
Mr.standardのリビング、理想の使い方A案B案。
独自のセンスで自分らしい空間づくりを行なうMeirinさん。そんな自由な感性を持った彼女が、もし「Mr.Standard produced by POPEYE」に住んだなら、このイラストみたいなリビングルームをどうやって使うんだろう。
Meirinさんが想像したのは、ソファの後ろに天井まで届くほどの大きな棚とその横にターンテーブルなどのDJ機材を置くことで、音楽やさまざまな趣味を目一杯楽しめる理想のリビング。「棚には本や置物と毛糸が並んでいて、ソファに座って映画を観ながら編み物をしたり、ゲームをしたりしたいです。あと、棚にプロジェクターも置いたら、VJを映しながらライブの練習もできそうで良いですね」
他にも後ろに覗いているクラフトスペースは音楽制作スペース、その隣の部屋は編み物部屋、オープンシェルフには本をたくさん並べるなど、楽しげな妄想をしながら理想の家づくりを教えてくれた。でも、せっかくなので個性あふれる彼女が現実を度外視した夢のリビング(ボツ案)についても聞いてみた。
「もし広いリビングスペースがあったら、床には芝生を生やして、ソファには何でもできる大きなアレクサを置きたいです。面倒な家事はアレクサに丸投げして、自分は大好きな編み物や音楽の制作に集中します」。リビングというか、もはや精神的(?)な理想の部屋づくりを教えてくれたMeirinさんなのでした。
彼女の音楽を聴いていて感じた、まるでおもちゃ箱のようなユニークな世界観は部屋づくりにもしっかりと現れていた。ローラースケートで走り回るように、彼女はこれからも限り無く自由に人生を楽しんでいくはず。
- Photo/Naoki Usuda
- Text/Sota Nagashima
- Illust/Yoshifumi Takeda
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