物の出し入れを楽しくする収納スペース。
日用品のストックや趣味のアイテムをクローゼットや物置にしまいこんだけど、今度は取り出すのが億劫になってしまった…そんな経験、きっと誰にでもあるはず。毎日使う場所に設けられたストックスペースなら、日々の生活導線の中に自然と溶け込んでストレスフリー。物を取り出すたびに愛着も増し、使うよろこびを感じさせてくれる。
また、見せる収納と違ってクローズドな空間なのもポイント。人目を気にせず、アイテムを自由にディスプレイできるから、ストック自体がちょっとした楽しみにもなる。
ここからは、そんなストックスペースを取り入れて、暮らしを楽しむ人たちのサンプルを紹介しよう。
【Sampling 01.】
フットワークを軽くする玄関横のベースキャンプ。
玄関からつながるストックスペースには、キャンプ用品やアウトドアギアをひとまとめに収納。駐車場から玄関、そして庭へとつながるアウトドアをしやすい動線を組み込むことで、靴のまま自由に行き来でき、道具の出し入れもスムーズ。気が向いたときにサッとメンテナンスできる機動性の高さが、趣味へのモチベーションをキープしてくれる。
【Sampling 02.】
雑多を楽しむプライベートな衣装部屋。
朝の身支度や帰宅後の着替えに重宝する、ダイニング横の衣装部屋。DIYで取り付けた棚には、お気に入りの服や小物がディスプレイされており、「好き」が詰まった空間は日々にちょっとした楽しみやインスピレーションをもたらしてくれる。ジャンルにとらわれず、気に入ったものを自然に集めていくスタイルがベースにあると、置かれるアイテムにも個性がにじむ。
生活の質をグッと上げる。「Mr.Standard(ミスタースタンダード)」のパントリー。
カルチャー雑誌『POPEYE』とのコラボで生まれた「Mr.Standard(ミスタースタンダード)」は、こだわりや「好き」をとことん詰め込めるレディメイドな住まい。趣味のアイテムやコレクションをたっぷりしまえるように、収納の造りにも工夫が詰まっている。
例えば、玄関とキッチンをつなぐパントリー。生活動線の途中にあるこのスペースは、物をしまうという行為そのものを、ちょっと自由で心地よいものにしてくれる。
【Sampling 03.】
週末をご褒美に変えるストック棚。
パントリーには、好きなスナックやとっておきの紅茶をたっぷりストック。仕事帰りに新商品を見つけるとつい買い足してしまうのも、この棚があるからこそ。週末の夜、扉を開けて並んだお菓子や茶葉を眺めながら「今日はこれをおつまみに映画でも見ようかな?」と考える時間は、なんでもない日に小さな楽しみを添えてくれる。
【Sampling 04.】
生活感を隠す「見えない」収納。
生活感のある日用品も、このスペースにすべて収めてしまえば、散らかりやすいものが表に出ず、空間全体の印象がすっきり整う。インテリアの雰囲気をキープしながら、必要なときにはサッと手を伸ばせる使い勝手の良さも両立できる。見た目と利便性、どちらも大切にしたい人にぴったりな選択肢だ。
【Sampling 05.】
暮らしを軽やかにする生活動線。
買い物から帰ってきたら、玄関とキッチンのあいだにあるストックスペースへ直行。重たい袋を抱えたまま家の中をうろうろせず、その場で食品や日用品をスマートにしまえるのがうれしい。冷蔵庫に入れるもの、常温で保管するもの、ストックしておきたい消耗品などを一時的に受け止める場所があるだけで、片づけのストレスがぐっと減る。ストックスペースをどこに設けるか、その動線まで意識すると日々の暮らしがさらに快適なものになる。
手の届く先に「好き」を詰め込めば、毎日はもっと楽しくなる。
すぐに必要な物に手が届くストックスペース。そこにお気に入りを詰め込めば、出し入れのたびにちょっとした楽しさが生まれる。
クローゼットや見せる収納とはまた違った、秘密基地のような収納場所。次の収納は、そんなストックスペースにしてみるのもいいかもしれない。
- Text/Reina Shibata
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ライフレーベル「私たちに
ついて もっと 知りたい…?そんなこと
言わずに 聞いてください…あきらめて
ハイって 答えましょうよ」