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野球とファッションに囲まれて。大型犬2匹と家族で暮らす一軒家
FASHION 2022.09.30

野球とファッションに囲まれて。大型犬2匹と家族で暮らす一軒家

KENBO/KEBOZ オーナー

野球がベースにありながら、ヒップホップやファッションがミックスされたアイテムを展開する〈KEBOZ〉。オーナーのKENBOさんは、2匹の大型犬と家族とともに、一軒家で生活している。決め手は日当りがよく、ペット可で、収納場所に困らないこと。好きなものに囲まれた理想的な暮らしが垣間見えた。

INFORMATION
KENBO
KENBO
けんぼー|アパレルブランド〈KEBOZ〉オーナー。1992年生まれ、北海道出身。高校まで野球部に所属、甲子園出場経験を持つ。広告会社に務めながらブランドを立ち上げ、2020年に友人と会社を設立。年内に3店舗のオープンを予定。現在は東京を拠点に全国各地でポップアップをおこなうなど、精力的に活動している。

都内の一軒家で、家族、そして2匹の保護犬(円(まる):柴犬とビーグルのミックス、満(みつ):ゴールデンとラブラドールのミックス)と暮らすKENBOさん。

現在の住まいへ引っ越しを決めたのは、大型犬である愛犬たちの存在が大きい。「大型犬を飼える賃貸物件は少なく、またマンションも近隣の方への配慮から避けたいなと思っていたんです。なかなか見つからず、地域や家賃の条件を広げて、ようやくこの家を見つけました」

自宅でも作業がしやすいようアトリエを併設。2階建てで、一階から入って地下に下りる、という変わった造り。80~90平米ほどの広さで、一階がキッチンとリビングと寝室。少し高台にあり、まわりの建物も低層で、日あたりがとてもいい。壁一面が窓になっているため、光を多く取り込めるよう、カーテンではなくレースを採用した。角がアールになっていて丸いので、開放感と安心感がある。すべての部屋がドアで繫がっているので、どこからでも出入りが可能だ。

インテリアは直感でいいなと感じたものを置いている。自分や他のアーティストの作品も、同じ空間に混在している。「〈パシフィックファニチャー〉や〈アクメファニチャー〉が好きですね。ただ、あんまり高いインテリアは買わないかもしれないです。革のソファやラグは愛犬たちに遊ばれてしまうので(笑)」

地下はアトリエと衣装部屋を兼用。地元である北海道日本ハムファイターズや映画『メジャーリーグ』とコラボレーションしたり、亜細亜大の野球部が優勝した際の記念Tシャツを手がけるなど、仕事で制作した商品・趣味の野球関連のグッズに加え、洋服や帽子、靴など膨大な量のファッションアイテムがきれいに整頓され収納されている。

毎シーズンリリースされる〈KEBOZ〉のアイデアソースは、多くの古着を研究したり、2000年代初頭の雑誌を読み返したり。アウトプットのためのインプットを、日々繰り返している。「SNSや映画を観たりもしますし、ラッパーのミュージックビデオなどもアイデアの参考にしますね。とはいえ、インスピレーションは日常のなにげないところから。もちろん大好きな野球からも得ます。今季のルックは神宮球場で撮影しました」

多忙な日々を過ごすKENBOさん。土日はなるべく休むようにしているが、全国各地で自身が手がけるブランドのポップアップを開催しているため、地方のショップやギャラリーへ訪れることも多く、仕事と地続き。そんな時も愛犬の存在は癒やしになる。

「公園も近く、歩いて10分くらい。愛犬と一緒に散歩に行くのが日課です。職場までは少し遠いけれど、気に入っているのでしばらくはここに住もうかなと思いつつ、もうすぐ家族が増えるので、そうしたらまた考えるかもしれません」

自分の趣味を充実させながら、共に暮らす家族やペットのために家を整える。
そんな住まいの選び方があってもいい。

  • Photo/Hayato Takahashi
  • Text/Shoko Matsumoto
LL MAGAZINE