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始まりはマイホーム。住まいへの足し算が生んだ“植物のある暮らし”
GREEN LIFE 2022.12.19

始まりはマイホーム。住まいへの足し算が生んだ“植物のある暮らし”

#002 グリーンライフ

心地いい暮らしを追求し、暮らしそのものを謳歌する人たちにフォーカスする「#みんなの暮らし」。今回は、外構から庭に居住空間までグリーンにあふれた浜島輝さんの住まいへ。趣味をぎゅっと詰め込んだマイホームに暮らす浜島さんも、かつては無趣味だったとか。そこで植物の沼へとハマる出発点を探ってみると、答えはシンプルな住まいを彩る“インテリアの充実”にありました。

INFORMATION
浜島 輝
浜島 輝
はましま・あきら|2013年に戸建てを購入したのをきっかけに、グリーンの虜に。植物園さながらのリビング、さらには巨大な多肉植物が植えられた外構が目を引き、日本国内のメディアのみならず、海外の植物専門誌にも取り上げられるほど。

開放感が目的の吹き抜けがもたらした、植物への好環境。

「植物のある暮らし」をテーマに、近所でもSNSでも話題の住まいがある。その住まいこそが、浜島さんのマイホーム。閑静な住宅街にふと現れる大ぶりな植物が通行人の目を引き、リビングには品種もサイズもバラエティーに富んだグリーンの数々。多種多様な植物が生き生きと枝葉を伸ばし、植物園さながらの光景が広がる。

「今はこんなにも植物だらけの家に住んでいますが、戸建てを持つ以前は、ほんの少しも興味がなかったんです。興味がなければ、当然、知識もなく、すらすらと名前が出てくるのはチューリップとタンポポくらい(笑)。それが今では、植物なしの生活は考えられないほどです」

植物に興味のなかった浜島さんに変化をもたらしたのが、ずばり、このマイホーム。家の設計は友人の建築士に依頼し、浜島さんが唯一、強くこだわったのが吹き抜け天井高を生かした見せ梁に植物がハンギングされ、部屋の四方には日光が降り注ぐ吹き抜け窓。天井のシーリングファンが植物に心地いい風を届けているが、植物を飾るにも育てるにもぴったりの環境は、意外にも偶然の産物。

「自宅があるのは住宅街の一角。土地の面でも予算の面でも、あまり広い家は望めなかったんです。それでも憧れるのは、やっぱり広い家。住まいがコンパクトな分、吹き抜けの開放感は絶対条件でした。吹き抜けによって部屋を広く見せつつ、建具は木の温もりを感じられる無垢材に。僕からの要望はそのくらい。基本的に友人任せでしたね(笑)」

人生最初の趣味の始まりは、部屋を飾るためのグリーン。

部屋を広々と見せる吹き抜けの構造と無垢の建具を絶対条件に、浜島さんが念願のマイホームを手に入れたのは10年ほど前のこと。戸建てにしても賃貸にしても、新たな住まいのインテリアを練ることは引っ越しの醍醐味。当時の浜島さんも新居を彩るための家具や雑貨のチェックに心を躍らせ、そこでたどり着いたのがグリーンだ。

「あくまでも“部屋を飾るための雑貨”という認識でしたね、アルテシマという植物を購入したのがきっかけでした。屋内でも育てやすいゴムの木の一種ですが、これをリビングに置いたところ、すごく映えたんです。植物ひとつでこんなにも部屋の印象が変わるのか!という驚きと感激が、そもそもの始まりです」

無垢材がアクセントの開放的な空間に、瑞々しいグリーン。浜島さんが住まいに寄せたこだわりと植物は相性抜群。この相性を知ったが最後、ショッピングに出掛けるたびに新たな植物を購入し、熱中し始めた当初は枯らしてしまうことも少なくなかったとか。しかし、いかに枯らさずに生長させるのか、それを学んでは実践するのも植物を育てる楽しさのひとつ。

「知識の数と世話をした時間の分だけ、すくすくと育ってくれるのが植物です。打てば響くという達成感があります。でも、インテリア雑貨のひとつとして植物を購入したことが出発点だっただけに、植物を育てる最終的な目的は、やっぱり部屋に飾ること。グリーンにあふれた部屋の景色をつくるために、植物を育てているようなものです(笑)」

聞けば、リビングに植物があふれるのは冬と春の2シーズンのみ。空気の乾燥しない夏には部屋にある植物をすべて庭に出し、しっかり日光を浴びさせることが瑞々しく、生き生きとしたグリーンの姿をつくり出す。もちろん、冬と春にも水やりは欠かせず、水やりの場所はバスルーム。リビングから植物の一つひとつを移動させ、丁寧に世話をする。

「これだけの植物を育てることは、なかなかの重労働。でも、世話の大変さも含めて、すごく楽しくて。植物にハマる以前は、本当に無趣味だったんです。家にいても、ボーッと時間を過ごしていましたね。それが今では植物の世話をしているか、植物を眺めているかのどちらかです(笑)。この家が、僕に趣味を与えてくれました」

住まいを拠点とする楽しみだからこそ、趣味も夫婦一緒に。

念願のマイホームを手に入れたことから、人生最初の趣味まで手にした浜島さん。植物を育て、飾ることの楽しさは家族にも伝播し、部屋に植物を置くことに難色を示していた妻の愛貴さんも、今では植物にご執心。玄関やダイニングを美しく飾っているのは、愛貴さんお手製のドライフラワーだ。

「僕が植物にハマり始めた当初は、虫が付くことが不安だったようです。でも、きちんと環境を整えて、しっかり世話をすれば、意外と虫は付きません。その心配が解消されてからは、妻も一緒に植物のある暮らしを楽しんでいます。ドライフラワーとして仕立てるために、“次はこの品種を植えて!”とリクエストを受けることもあるんですよ」

これまでに愛貴さんがリクエストした品種はミモザやユーカリを筆頭に、植物好きでなければなかなか名前の出てこない、グレビレアからリューカデンドロンにスモークツリーまで。休日には夫婦一緒に園芸店を巡るほか、愛貴さん個人もついつい植物にフォーカスしたSNSをチェックしてしまうそう。

愛貴さんからリクエストされた植物がすくすくと育つのが、住まいの庭。マイホームを飾るために購入した1本の観葉植物をきっかけに、浜島さんの植物にかける情熱は深まり、広がるばかり。リビングをグリーンにあふれさせた後には外構に樹木の苗を植え、ついに行き着いたのが庭の植栽だ。

シンプルな家への足し算から“眺めていたい住まい”へ。

「外構に関しても、家を建てるときに植えたシンボルツリー1本があっただけ。この巨大に生長したアガベ・アテナータは、地道に大事に育ててきた結果です。庭の植栽は3年ほど前に本格的に始めましたが、スコップひとつで植えた苗が、ずいぶんと大きくなってくれました。でも、まだまだ道半ばですね。目指すは“森の中にある家”です(笑)」

浜島さんの住まいは、庭の植栽を育てるにもぴったり。家族はもちろん、家に招いた友人とBBQを楽しむために設置していた水道付きのデッキが、植物の水やりにちょうどいい環境に。植物に日光を注ぎ、風を巡らせる吹き抜けの構造に、さらには水道付きのデッキまで備え、家主に新たな趣味をもたらしたのも納得だ。

「こんなにも植物に魅了されるとは、完全に想定外でしたね(笑)。でも、振り返って思うのが、シンプルな家にして良かったな、ということ。我が家の特徴といったら、吹き抜けとデッキがあることくらいです。ただ、シンプルな分だけ、自分の手で足していく楽しさがあります。庭に関しても同様に、自分の手で植物を増やしていくことが楽しいんです」

最後に浜島さんは「庭の植栽を始めてから、自宅を外から眺める機会が増えたんです」とぽつり。確かに多くの人にとって、マイホームを外からじっくり眺めることは希かもしれない。しかし、浜島さんにとっての住まいはキャンバス。住まいをキャンバスに植物という絵の具で思いのままに彩れば、ついつい眺めたくなる最高のマイホームになる。

  • Photo/Harumi Shimizu
  • Text/Kyoko Oya

ZERO-CUBEなら、誰もが“足し算の暮らし”を謳歌できる。

吹き抜けの開放感を絶対的なキーワードにシンプルな住まいを完成させ、人生最初の趣味を手に入れた浜島さん。浜島さん自身が振り返るように、植物の沼へとハマった出発点は自分の思いのままに足していける、シンプルな住まい。

潔いまでに四角いフォルムのZERO-CUBEもまた、究極にシンプルな家。シンプルにして開放的な空間をつくり出す吹き抜けのLDKを標準装備し、+FUNのオプションによってウッドデッキを足すことも、ガレージや屋上バルコニーをプラスすることも思いのまま。ムダをそぎ落とした四角い家を思い思いに飾り、彩っていくうちに、きっと新たな趣味が見つかります。

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