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世界各国のお茶時間
FOOD & HEALTH 2018.05.14

世界各国のお茶時間

インテリアスタイリスト 大谷優依

インテリアスタイリストや、セレクトショップのキーマン、クリエイターなど、さまざまな分野で活躍する「ライフスタイルのつくり手」をゲストに迎え、「飾ること」「暮らすこと」にまつわる、とっておきのアイデアや工夫を紹介していただく連載コーナーです。

みなさんこんにちは。スタイリストの大谷優依です。


わたしはこの「飾ること 暮らすこと」でも以前から、「お茶好き」を公言していますが
今日はわたしが自宅で楽しんでいる、世界各国のお茶とコーヒーのご紹介をしたいと思います。

そもそも、何故わたしがお茶が好きなのかと申しますと、味が好きということもありますが、同じお茶の葉でも、
所変われば各国の文化と共にスタイルが違うお茶の楽しみ方があるから。

実はお茶の葉が取れる国は限られていて、お茶の葉が取れない国では、野草やハーブなどを使用します。
なんにせよ、心の安らげる飲み物がどんな国でも必要ということですよね。

台湾烏龍茶

お茶の中では「青茶」と呼ばれる半発酵茶に部類されるのが烏龍茶。

こうやって台の上に乗せると、とっても本格的に見えますよね。

 

台湾では、茶器は小さめ。

茶器の上からお湯をかけたり、とにかく水浸しになるので

こういった台があると心置きなく淹れることができます。

 

わたしは台湾に行ってからすっかりと烏龍茶にはまってしまいました。

むかし「お茶で酔うことができる」と本で読んだ事があり、どういう感覚なのだろうかと不思議に思ったのですが、

まさに台湾で烏龍茶を飲んだ時、「これか!」と思ったのでした。

 

茶器が小さいので、常に熱いポットが隣に置いてあり、注いでは飲みを繰り返します。

ゆっくりお喋りを楽しみながら飲めるお茶ですね。   

モロッコのミントティー

モロッコに行った時、必ずと言って良いほど出てきたのがミントティー。


 ドライにしたミントの葉っぱから淹れることもありますが、わたしはフレッシュなミントが手に入ったときには、

フレッシュで楽しみます。

ベースは緑茶にしたり、アレンジでレモングラスを混ぜたりしても美味しいです。


 茶器は、リサイクルガラスを使用した青っぽいモロッコグラスが本格的です。

頭のとんがったシルバーのポットも揃えれば、気分はモロッコですね!  

添えた角砂糖は、混ぜて飲むのですが、真っ白なお砂糖には乙女心なりに少し抵抗が。(太りそう)

でも、本場のやり方のとおり、やっぱり入れた方が美味しいのですよね。美味しくてお砂糖が入ってる事を忘れて、

飲みすぎてしまうのでご注意を。


暑いモロッコですが、ホットのミントティーを飲みます。

ミントのスッキリとした味と甘さが、これからの暑い季節ににぴったりです。   

ベトナムコーヒー

この不思議なコーヒードリッパー、アルミでとっても軽いんです。

とてもかわいらしいその姿と、ぽってりした厚手のコップにきれいに2層に別れたカフェオレ。

その姿が可愛くて、ベトナムコーヒーはわたしの憧れでもあります。

 

 

このコーヒードリッパーはフランス統治の時代に伝わったものなのだそうです。

ベトナムで一般的な豆は、深煎りで濃いコーヒーなので練乳をいれるのだそう。

それで、あの綺麗な2層のカフェオレになるわけですね。

 

そう、可愛いけどわたしにはちょっぴり甘め……。

いつか甘さ控えめにオリジナルレシピを考えなくては。

ロシアンティー

ロシアに行ったことがないので、これが正しいロシアンティーなのかどうなのか……。

これはわたしのイメージのロシアンティー。

「ロシアンティー」という可愛い言葉の響きと、

ジャムを舐めながら飲む(もしくは淹れる)というスタイルが可愛くて。

 

少し濃く紅茶が出てしまったときにジャムをいれて飲んだりしています。

あまり甘くない、酸っぱめのジャムでも美味しいですよ。

 

いつかロシアの方に正しいロシアンティーを聞いてみたいですね。

以上、私が家で楽しんでいる世界各国のお茶でした。

国の地域によっても変わりますし、色んなスタイルがあると思いますが、私なりのアレンジも加えて楽しんでいます。

 

茶器を揃えるのは少し大変。

ですが、少し異国情緒に浸れる手軽なアイテムこそ「お茶」なのかもしれません。


 みなさまもどうぞお試しあれ。

 Enjoy your tea time♪ 

INFORMATION
 大谷 優依 – YUI OTANI
大谷 優依 – YUI OTANI
多摩美術大学環境デザイン学科卒業。雑誌などのエディトリアルデザイナーを経て、インテリアスタイリストに。女性誌やライフスタイル誌、ブランドのカタログ、広告の世界でさまざまな空間演出を手がける。