ヤッホーブルーイングならサニートラックハウスでどう暮らす?
「BEAMS」の“外遊び”にフォーカスしたプロジェクト「HAPPY OUTSIDE BEAMS」とLIFE LABELが作る家「Sunny Track House(サニートラックハウス)」。住まいの中と外の垣根をなくし、あらゆるライフスタイルにフィットするその家は、果たして、どんな過ごし方ができるのか。妄想を膨らませてくれたのは、よなよなエールなどのクラフトビールで知られる「ヤッホーブルーイング」のスタッフたち。彼らはSunny Track Houseで、どんな暮らしをイメージするのだろうか?
- ヤッホーブルーイング
- 1997年に長野県で創業した日本のクラフトビールメーカー。いまに続くクラフトビールカルチャーの礎を築き、「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などの知名度は全国区。食やアウトドア、音楽、ファッションなど、趣味を持つアクティブな社員が多数在籍している。
- Instagram - @yonayona.ale
趣味人だらけのヤッホーブルーイング。
長野県北佐久郡にある御代田町。群馬県との境に位置するこの場所に「ヤッホーブルーイング」の御代田醸造所兼オフィスがある。
ヤッホーブルーイングはクラフトビールがいまより広く知られるもっと前、1996年に誕生した。そこから四半世紀をかけ、それまで大手メーカーのものが当たり前だったビール市場に割って入り、いまではビール業界のなかで第6位のシェアを誇る。
とにかく社風がユニークで、上下関係や年齢関係なく、みんながフラット。代表取締役である井手直行さんは“てんちょ(店長)”と呼ばれ、従業員たちもみな、ニックネームで呼び合っている。ほかにも挙げればキリがないのだけど、そこに集まる人たちがまた、魅力的な人が多い。
200人以上いるスタッフの中から、今回手を挙げてくれた4名。それぞれが根っからの趣味人で、仕事の時間以外は、とにかく好きなことに没頭しているという。
そんな彼らと考えるSunny Track Houseでの過ごし方。好きなことを楽しみながら、外と中をシームレスにつなげるその家を、自由に、楽しく暮らせるアイデアを教えてもらった。
みんなで団欒するもよし、ひとりでゆっくり読書でもよし。
Sunny Track Houseを象徴する場所は3箇所ある。ひとつ目が、2階に位置するリビングスペース。大きな窓が取り付けられ、リビングにいながらも屋外を感じられる作りに。外のアウトドアリビングとの段差がなく地続きだ。
「ここ、何人座れる? もうイベントできそうな」とザックさんが言えば、キノケンさんも「会社の人を招いたりしてね。音楽をかけてクラフトビールで、もう完璧!」と続ける。
副業でカレー屋を営むハジメチャンは、こう想像を膨らませる。
「キッチンも広いから、料理のしがいもありますよね。だから、自分が作ったスパイスカレーを、みんながおいしいおいしいって言いながら食べる様子をキッチンから眺めたい。食事の時間も絶対に楽しくなりますよ」
1ヵ月で20冊以上の本を読破するというぺこさんは、読書はもちろん、大好きな服に囲まれた空間にしたいと思いを馳せる。
「お気に入りの服をただ収納するのではなくて、飾りたいなと思ったんです。それを眺めながら、ゆったりしたL字ソファに寝転んで読書ができたら、もう、本当に贅沢ですよね」
生活のハブとなるリビングは、家の中でもっとも過ごす時間の多い場所。Sunny Track Houseのリビングであれば、誰もが快適に、制限なく、思い思いに過ごすことができる。ひとりでも、家族でも、もっと大人数でも。
空の下、コタツであたたまったり家庭菜園をしたり。
Sunny Track Houseの最大の特徴とも言えるのが、アウトドアリビング。先ほどのリビングとシームレスにつながり、家にいながらアウトドア気分を味わえる空間だ。
「たとえば、これから寒くなってきたら、こたつを置いて釣ってきた魚を七輪で焼いたり、ぶりしゃぶなんかもいいよね。それを肴に酒を飲むとか、たまらないかも」と釣り好きのザックさん。
キャンプのいいとこ取りもできるという。
「うちの会社にはアウトドア好きがたくさんいます。ただ、キャンプって片付けが大変で…。外の開放的な気分を味わいたいだけなのに、いつも疲れる。だからこうして家にいながら外でご飯を食べて、すぐ部屋に入れて、なんなら、そのまま寝れるっていうのは最高。キャンプと宅飲みの融合!という感じかな」
アウトドアリビングは、家に入らずとも屋外の階段を伝って直にアクセスできるのも特徴のひとつ。泥んこの格好でもOKだし、汚れたキャンプギアも持ち込んだって気にならない。アクティブに休日を過ごすヤッホーブルーイングのスタッフにこそ、このエリアはなくてはならない。
仕事柄、食べることや料理が好きな人も多いという。そんな中、ハジメチャンからは“料理人”ならではのアイデアも。
「自分の場合は、アウトドアリビングを家庭菜園で使いたい。パクチーとか、フェネグリークとか、カレーを食べる直前にそのままちぎって乗せられるようなスパイスを育てたい。いまの家だと狭くて小さな鉢でしかできていないけど、このスペースがあればじゃんじゃん育てられる」
「夜はプロジェクターを使って映画鑑賞」「星空観察」「テントとタープをたててグランピング」「雪が降ったらカマクラを作る」などなど、アイデアは止まらない。
趣味と向き合い、趣味に没頭できる場所。
最後に紹介するのが、1階部分に設けられたストレージスペース。土間床で、玄関を通らずとも外からダイレクトに入れるため、外遊び好きには便利な空間となっている。
本来の収納スペースとして使う以外に、書斎や趣味のスペースとしての活用もできる。
キノケンさんは、このストレージスペースに、一番ぐっときた。
「自分はとにかく趣味のモノが多いんだよね。だから、ここは自分だけの秘密基地みたいに使いたい。大切にしている古着をずらっと並べて、お気に入りのレコードも並べて。絵も趣味なので、好きな音楽を流しながら黙々と絵を描き続けたい」
同じく、趣味の釣り道具がたくさんあるというザックさんもこう話す。
「壁面に道具をたくさん並べて、釣り道具屋さんみたいにしたい。それを愛でながら酒を飲んで、次の日の釣行に備えるなんてのも夢があるな」
やりたいことが膨らんでいくSunny Track House。
「この家は“好き”に没頭できる場所がたくさんありますよね」
キノケンさんがボソっと放ったひと言が、この家のすべてを物語る。
アウトドアでもいいし、インドアでもいい。大人数でパーティでもいいし、ひとりきりで読書もいい。自分の“好き”に没頭し、それをサポートしてくれる空間がSunny Track Houseには広がっている。
ヤッホーブルーイングの皆さんが教えてくれたアイデアのように、日々をもっと豊かにするひと工夫で、もう少しだけ人生の幸せ度合いが増えていくはず。
- Photo/Yuya Wada
- Illust/ELLYLAND
- Text/Keisuke Kimura
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