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夏の玄関に飾りたい、セメントでつくる蚊取り線香ホルダー
CULTURE 2018.07.09

夏の玄関に飾りたい、セメントでつくる蚊取り線香ホルダー

DIYer 久米まり

インテリアスタイリストや、セレクトショップのキーマン、クリエイターなど、さまざまな分野で活躍する「ライフスタイルのつくり手」をゲストに迎え、「飾ること」「暮らすこと」にまつわる、とっておきのアイデアや工夫を紹介していただく連載コーナーです。

今年も夏がやってきた

「夏」といえば、皆さんは真っ先に何を思い浮かべますか?

甘い西瓜、燃えるような夕暮れにコウモリの黒い影
かき氷に彩り豊かな花火
そして……蚊取線香!

今は使う人も少なくなったのでしょうか?
私はこの香りで
「あぁ、今年も夏がやって来たなぁ」
と、しみじみ感じることができるので幼い頃から大好きです。

好き、なのだけど
なんていうのかな、こうずっと眺めていたくなるような
お気に入りの蚊取線香ホルダーが欲しいなぁ。

…ふと思い立ったのなら やってみなくちゃ!
ということでLET’S DO IT YOURSELF!

蚊取り線香ホルダーの作り方

用意するもの

●速硬セメント

●発泡スチロール

●型になるもの(今回はCDファイルの外側ケースを使用)

●バケツ

●セメントを混ぜるスコップ

●水

●カッター

●ビス

ポイント

①全体の型は、100円ショップで売っているCDファイルの外側ケースを採用!

②蚊取線香を入れる穴は、型より一回り小さくカットした発泡スチロールを使うときれいにできます。

材料は、前回のキャンドルホルダーと同様、速乾セメントを使用。バケツにセメントを入れて、水を少しずつ追加しながらしっかりと混ぜます。

生クリームで言う8分立てくらいで一旦置いて、硬さを確認しながらCDケースの型に詰め込んでいきます。溢れてしまわないよう、だいたい半分くらいまででしょうか。 

セメントの重さでケースが膨張するので、重いもの(木材など)で両側から挟み込むと型が崩れず、良かったです。

そこに一回り小さくカットした発泡スチロールをググッと押し込み、型崩れしていないか最終チェックをして3時間ほど待ちます。

完全に固まったことを確認してから、中の発砲スチロールを、スポッッ!と抜きます。これがすっごく気持ちいい!

カッターでケースを丁寧に切り離して…さぁ、完成ーー!!

……どーん。 

……石の塊みたいなものが完成。
なんやろ……思ってたんと違う、なんて言うんやろ、無愛想?

適当にマスキングして、塗っちゃう。
にっこり、ニコニコ♪ 愛嬌たっぷりに生まれ変わりました。

ほど良い長さのビスを用意して、ホルダーに引っ掛けて、ほんとの完成。
灰もきちんと中に落ちるので、お掃除も楽々です。

これで蚊に悩まされることなく、しかもお気に入りの見た目なので
玄関先にポンっと気軽に置いておけます。

ゆらゆらと揺れる夏の香りと無骨な外見、相性は抜群。

なかなかコレだ!というホルダーに出会えなかった数年間。

「こんなのがあったらいいのにな」
日常的に溢れ出すそんな小さな夢を叶えてくれる、それこそがDIYの魅力なのかもしれません。

すっかり身近な存在になった(ハマってしまったともいう)セメントを使って、屋内外どこでも!場所を選ばない格好良い仕上がりになりました。

番外編:端材でつくる、木製蚊取り線香ホルダー

石っぽく冷たいホルダーを作ってみると、あったかい雰囲気のホルダーも欲しくなったので…
少しだけ番外編!

無垢フローリングの端材があったので、それを使ってみることにしました。

他に杉荒材(下地材などに使われる、切りっぱなしの木材)も余っていたので、これに目印をつけて。 丸ノコで45度カット!
後ろの支え部分に変身します。

ワトコオイルを塗り込んで。

ホルダーの金具に、アイアンペイント(塗るだけで鉄みたいになっちゃう魔法の塗料)を塗って、無垢フローリングの端材に接着。これが前板になります。

45度にカットした杉荒材にボンドをつけて、前板と合体させます。
自立する木製蚊取線香ホルダーの完成です!

庭掃除するときや、休日アウトドアにも大活躍してくれそうな必須アイテムになりました。
和とも洋とも言えない、微妙な風合いがなんとも好きな仕上がり。

そういえば、昔は「インテリアは絶対、洋風がいい!」なんて頑なに思っていましたが、ここ最近、和もいいなぁと感じることが多くなりました。

苔を育ててみると、これが想像以上に奥が深くて、すごく可愛くて。

和な植物が愛おしくなったり、畳が心地よかったり。
雨は嫌いだったはずなのに、梅雨時期の朝にときめいたり。

小さな頃から変わらないものもあれば、こうして大人になってから変わるものもある。
歳を重ねることに楽しみを感じる今日この頃です。

INFORMATION
DIYer 久米まり - MARI KUME
DIYer 久米まり - MARI KUME
2011年に独学でDIYをはじめ、その過程をアップしたDIYブログが大人気に。企業コラボ、著書多数の大阪在住、カリスマDIYer。
TAGS
# DIY

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