好きなものに囲まれた、趣味のリビング
#006 エディター/川島あぐりさん
家の中で過ごす時間が長い場所といえば、やっぱりリビング。 くつろぎの空間だからこそ、お気に入りのアートやインテリアに囲まれて過ごせたら幸せですよね。 旅好きでアートコレクターでもある、フリーランスエディター・川島あぐりさん。今回は、リビングの壁やサイドボードを使ったレイアウト術を教えてもらいました!
壁やサイドボードの余白は、何も貼らない・置かないを基本にシンプルにするのも素敵。
でも、旅行先の思い出の品や、好きなデザインのオブジェをレイアウトすれば、家に居ながら特別な時間に浸れるはず。川島さんのセンスとアイデアが光るリビング空間を覗いてみましょう♪
- 川島あぐりさん
- グラフィックデザイナーや、ファッション誌『GINZA』のエディターを経て、2年前にフリーランスのエディターに。雑誌での編集や執筆のみならず、ファッションブランドのルックや、ヘルスケアブランドのディレクションなども手がける。生粋の海外旅行好きで、旅行時に更新されるインスタグラムのストーリーズが人気。
- Instagram - @agurikawashima
【アイデア01.】思い出のポストカードやチケットを額に入れる
部屋の壁にポスターやフライヤーを貼って、カスタマイズを楽しんでいる方は多いのではないでしょうか。川島さんも、自宅ではいろいろなものを壁に飾っているそう。
国内外の旅で集めたポストカードや美術館のチケットなどは、大きめのフレームにまとめてIN。1枚ずつ壁に貼るのもかわいいですが、フレーム内でコラージュする感覚で配置すれば、それがひとつのアートになります。身近なアイテムを使ったお手軽なアイデア、ぜひ試してみてください。
海外での買い物でもらったショッピングバッグも、額装するだけで立派なアートピースに早変わり! 印象の全く異なる絵や写真をいくつも飾る時は、フレームのデザインを統一してバランスをとるのだそう。
「一見まとめにくそうな、派手な色や素材の違う個性的な作品。それらをシンプルかつモダンなフレームで統一して額装することで、ばらばらだった作品の印象を中和させられるんです。」
サイズの大きいフレームは、リビングや玄関の壁、階段の隅に立て掛けるだけでも絵になります。
比較的小さめのアートポスターやフライヤー類は、裏にねりけしを付けて貼れば、壁に傷が付きません。グラフィックが気に入っているというレコード(画像左)や、フェムテック製品の説明書(画像右)なども、デザインが気に入ればディスプレイしてしまうのが川島さん流。
壁の一部を自分のキャンバスに。好きなものでのびのびカスタマイズして、自分のお気に入りスペースを作ってみてはいかがでしょうか。
【アイデア02.】ケーキスタンドは、オブジェの高さ調節や小物置き場に
華やかなティータイムを演出するのにぴったりなケーキスタンド。本来はホールケーキをのせるアイテムであるところを、川島さんは小物置きとして普段使いしているそう。
「細々した小物類をたくさんディスプレイしようとすると、メリハリが生まれずにただ物を置いている感じになってしまうんです。こうしてケーキスタンドの上に集合させれば、バラバラの小物がひとつのオブジェのようになりますよ。」
こちらでは、ステンレス製のケーキスタンドを使用。スタンドにのせることで高さを割増しできるから、高さがバラバラなオブジェを並べてもまとまりが出ます。
「ただ置いただけだとおしゃれに見えないマッチやキャンドルも、ケーキスタンドの上に置くだけで、何か特別な物を置いているかのようなおしゃれなオーラを醸し出せるんです(笑)。ひとつ持っておくと重宝しますよ。」
【アイデア03.】キャンドルや花瓶は、飾りにも普段使いにも
一見オブジェのように見える置物も、実は花瓶やキャンドルスタンドなど、実用的に使えるものばかり。花瓶は形や色、素材などのさまざまなデザインのものを集めて、季節のお花とのコンビネーションを楽しんでいるそう。
「一輪だけでもさっと生けるだけで、部屋の中がパッと明るくなりますよね。」
この2枚の写真に写っているのは、形や質感はバラバラの花瓶やキャンドルスタンドたち。普段は他のオブジェと一緒にサイドボードに飾っておいて、使うときにすぐ出せるのが意外と便利だそう。
「季節の花やキャンドルは、日常で欠かせないもの。普段生活しているリビングに置くことで利便性も大切にしています。」
昼間はオブジェとして飾っていたキャンドルスタンドを、夜の明かりとして活用。
「手前にあるギザギザしたキャンドルスタンドは、スペインのアーティストからInstagramを通して購入したものです。」
川島さんは、部屋の照明を落としてキャンドルの光だけで夕飯を食べることもあるそう。ゆらゆらと揺れるキャンドルを前にした、ロマンチックで非日常的なひととき。たまには普段と違うムードで食事を楽しむのも素敵ですね。
「どこで買ったの?」思わず聞きたくなる多国籍なインテリア
くつろぎの空間であるリビングも、自身の旅の思い出や好きなアーティストの作品をぎゅっと詰め込んだ空間に。
「海外を旅していると、観光客向けのお土産ショップではなく専門店だったり問屋街だったりと、ローカルな場所に目が向いてしまいます。現地の人の生活の中に根付いていて、かつその国や地域のムードが感じられるかわいいアイテムを見つけると、つい買ってしまいます。海外旅行では“迷ったら買え”が鉄則です。」
「白いお皿に乗っている木片はパロサントといって、燃やすといい香りがする香木です。火をつけてもしばらくしたら消えてしまうのですが、火を灯して木がじわっと赤くなる様子が癒しになっていたりします。」
胸像の人物の正体は、インドでは知らぬ人はいないという超有名な詩人。しかしながら、日本ではマイナーでアノニマスな存在。その塩梅が良いのだとか。
「物量が多い上にデザインの系統がバラバラだと、インテリアとしてまとめるのが難しいですよね。私の場合は多国籍なアイテムを、石や陶器、金属などモダンな素材を選んで統一感を醸成しています。」
家にあるアイテムは持ち主にとって、ひとつひとつに思い出やエピソードがあるもの。そんな思い出の品々をおしゃれにディスプレイした空間は、きっと居心地がいいはず。川島さんのアイデアも参考に、ぜひ居心地のいい部屋づくり始めてみませんか?
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