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模範的、無駄遣い。-アウトドア編①-
OUTDOOR 2022.04.20

模範的、無駄遣い。-アウトドア編①-

けっそん・岩田 翼・橋本華恋

どうしてもネガティブに捉えられがちな“無駄遣い”という言葉。しかし、生活拠点や趣味嗜好、ライフスタイルが異なれば、当然身の周りに置く心地のよいものも十人十色。「どうして、そんなの買ったの?」と傍からみれば無駄に感じるものにも、その人なりの買った理由がちゃんとある。 そこで今回は、アウトドア好きが買った“愛すべき無駄なもの”をご紹介。自分だけにしかわからないモノの価値を聞いてみた。

アウトドア好き動画クリエイター、けっそんの無駄遣い。

INFORMATION
けっそん(動画クリエイター)
けっそん(動画クリエイター)
けっそん|1989年、東京都葛飾区生まれ。テレビ番組AD、MV制作、CM制作プロデュースを経て、2019年に株式会社スペースキーへ入社。日本最大級のアウトドアWEBメディア「CAMP HACK」のディレクションはもちろん、YouTube「CAMP HACKチャンネル」の運営・制作にも携わる。

我々1988年生まれは、“ハンカチ世代”ですので。

「映像仕事はいかんせん、国内外問わずいろいろな所に行きます」と、けっそんさん。訪れた先でお土産としてお菓子を買うことが日常だったが、「どうして仕事で行っているのに、お土産買わないといけないんだ?」と自問自答するようになり、それからは「自分のために」とこんなアイテムを買うようになる。

「日本のお土産コーナーって、ほぼ100%で手ぬぐいが置いてあるじゃないですか? その不思議に気づいたときには、もう虜ですよね。コレクションしがいのある、このさまざまなデザイン。100枚近く集まりましたが、この中に2枚と同じデザインはありません。もちろん、周りからは『そんなに持っててどうすんの?』と聞かれますけど、私のこだわりは“残さないで使う”こと。収集しているとは言え道具には変わりなく、使ってこそ真価が問われると思ってます」

「基本的に手ぬぐいの素材には木綿が使われていて、吸湿性と速乾性に優れているんですよ。人肌だろうがモノだろうが、とにかく“拭く”に長けている。これってキャンプや山遊びに親和性が高く、雑に使えるっていう点も手ぬぐいのいいところなんですよね。ただ、私はいつも決まってズボン左後ろにあるポケットに手ぬぐいを入れ携帯してるんですけど、アウトドアで穿くようなパンツってバックポケットにマジックテープが採用されたパターンが多く……。特に切りっぱなしの手ぬぐいは、そこに絡まること山の如しで(笑)」

「でも、切っぱなし”であることにちゃんと理由があるんです。手ぬぐいは、読んで字のごとく“ぬぐう”もの。身体を洗ったり食器を拭いたりするのが前提にあるので、折り返して縫い付けてしまうとそこに汚れが溜まってしまうんですよ。なので、洗濯の際にほつれた糸をほぐすのが私のルーティーン。ちょっと面倒なんですけど、収集家としてはこの時間はたまりませんね」
けっそんさんは、1989年の早生まれ。世代でいえば、あの“ハンカチ世代”である。

我ながらに素晴らしい、ツバ真っ直ぐ帽×前髪パッツンの融合。

「天然パーマの私は、朝起きたときや夏の大汗をかいたときに鏡を見ると、たいてい絶望してしまいます。ですが、キャップがあればそんなことを気にせずに……、なんて普通のことを言うつもりはありません。もともと収集癖のある私は、キャップも30個以上所有しているんですが、真っ直ぐなツバであることが重要で。前髪パッツンの私の髪型とのリンクが我ながらに素晴らしく(笑)、キャップの奥に見える前髪がキレイに見えるので、“ツバ真っ直ぐ帽”じゃないとダメなんです」

「お気に入りは、坩堝の「CITY BOY 5 PANEL CAP」。薄手のコーデュロイ生地が採用された5パネルキャップなんですが、被ったときの前髪の見え方が群を抜いていいんですよ。一軍・レギュラー・エースで四番!ってな感じです。ただ、被りすぎるがゆえ定期的な洗濯が必要で。最近色落ちが激しくなってきたので、そろそろ2個目を購入しようかなと」

サーフィン好き編集長、岩田 翼の無駄遣い。

INFORMATION
岩田 翼(「SURFIN’LIFE」編集長)
岩田 翼(「SURFIN’LIFE」編集長)
いわた・つばさ|1986年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市在住。クリエイティブカンパニー、GOODIES GOOD,GOOD COMPANY.の代表を務め、2020年よりサーフィン専門誌「SURFIN’LIFE」の編集長に就任。アウトドアやファッション、カルチャーなど幅広い分野に精通し、雑誌や広告、カタログなど多くを手掛ける。

1本のボードにセットできるフィンは1組。 わかっていても、なぜか集めてしまう。

サーフィンの専門誌「SURIFN’LIFE」で編集長を務める岩田さん。自身の会社では編集プロダクションとして、さまざまなコンテンツ制作を行いながらも、暇を見つけてはサーフィンをする日々。本人が無駄遣いと認識しているかどうかは“?”だが、「ひょっとしたら無駄かも」と見せれてくれたのは、この大量のフィンたち。

「サーフボードのフィン、どうしても集めてしまうんですよ。オンフィンっていう、直接サーフボードにフィンが埋め込まれたタイプもあるんですけど、最近のボードはフィンを取り外せ、付け替えができるものがほとんどで」
ボード1本に対し、装着できるフィンは1セット。3本のものから2本、もしくは1本など、ボードのデザインに対してフィンの数や大きさはまちまちである。

「硬さをどうするか、どのような形状にするか。求めるライディングによっても、フィンの選び方は変わってきます。でも、トップレベルのサーファーじゃないと厳密にフィンの差を体感できるものじゃないんです。なので、たくさんあってもしょうがないんですけど、僕が所有するサーフボードは大半が“フィッシュ(主にツイン)”と呼ばれるオルタナ系の板。そういったクラシカルなボードにはデザイン性の高いおしゃれなフィンが多く、ファッション同様、コレクション感覚でつい買っちゃうんですよ(笑)」

いくらでも小分けにできる、 「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」でタフなやつ。

続いては、キッチンアイテムの定番<ジップロック®︎>が大量に。
「皆さんも収納に使ってると思うので、特別珍しくも無駄遣いでもないのかなと思ったんですけど、サーフィンとめちゃくちゃ相性がよくて。サーフギアをどんどん小分けにしていったら、こんなに増えてしまいました」

「サーフィンってちょっとしたトリップとかだと、ワックスやビーサン、時計に化粧品、軽食など、けっこう細かな荷物が多くて。もちろん、おしゃれな防水バッグとかはあるんですけど、潮で留め具部分がやられちゃったり、濡れたウェットスーツを入れたら他のものがビショビショになってしまったりと、考え出すといろいろ出てくるんです(笑)。最初は食べ物を<ジップロック®︎>に入れたらすごく調子がよくて、それからは何でもかんでも用途別に小分けするように」

「ちなみこれは、“ジャンボサイズ”。ウェットスーツを丸ごと入れられるタイプが欲しくて、海外から輸入しました。実物を見たときは、思った以上の大きさにびっくりしましたが、一番嵩張る真冬用のウェットスーツが3着ぐらい入りそうで、冬のサーフトリップにいいかなと」

キャンプ女子、橋本華恋の無駄遣い。

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橋本華恋(キャンプ女子株式会社 代表)
橋本華恋(キャンプ女子株式会社 代表)
はしもと・かれん|1990年、熊本県生まれ。2019年にキャンプ女子株式会社を設立。国内最大級女性向けインスタコミュニティ『camjyo(キャンジョ)』を運営しながら、昨年8月に音楽を通してキャンプの素晴らしさを届ける『キャンジョバンド』としてもデビューしている。

燃えにくいけど、よく萌える。マルチなベスト。

キャンプを始めて今年で6年目になる橋本さん。その間に一通りのアウトドアギアを揃え終え、次はファッションにもこだわりたいと、とあるウェアに目をつけた。

「このベスト、焚き火中の火の粉に強いんです。その名も、<snow peak>のIndigo TAKIBI Vest。悩みに悩んでこのインディゴカラーをゲットしたんですけど、その日の気分で使い分けたいと他のカラバリも欲しくなり、今では4つの素材違いを所有するように」
キャンパーからしてみれば馴染みのあるアイテムだが、ご覧の通り、かなり男前なルックス。着こなすには、少しハードルが高いように思えるが……。

「女性らしいアイテムとも相性がいいんですよ。私はよくワンピースにレイヤードしたりも。ポケットが『これでもか!』ってくらいに付いてるので、昨今の必須アイテムであるエコバッグも、このベストを着ておけば“エコバッグ要らず”。焚き火に特化したウェアなんですけど、普段着としても実用的なんですよね」

固形石鹸派必見!バスタイムを快適にする、謎な金属片。

2つ目に見せてもらったのは、何やら不思議な形状をした金属のパーツ。果たして、その用途とは……。
「私、体を洗うとき固形石鹸派なんです。液体タイプよりもすっきりとした洗い上がりが好きで。でも、石鹸置きって大体が受け皿のような形状をしてて、これが使ってて厄介なんですよ。水が溜まって、使っていくうちにどうしてもぬめりが出てくる。清潔感にも欠けるこの感じ、どうにかできないかといろいろ試していくなか、<DULTON>のマグネティック ソープホルダーに出会ったんです」

「マグネットを石鹸に差し込んで、その磁力を使って石鹸を固定。この発想には衝撃を受けましたね。今までネックだった“石鹸を置いたときの水溜り”がなくなり、面倒な掃除からも解放されて。今はお風呂場でしか使ってないんですけど、洗面所やキッチンでも絶対使える!と思い、もう2つストックしてます」

アウトドア業界人の“愛すべき無駄なもの”たち。一見浪費にも捉えられそうなコレクション的要素もあるのだが、ギア選びに余念がないからこそ集めるからには集めるなりのそれぞれの理由、こだわりが強く、金銭以上に心を豊かにする支出として有意義な買い物を楽しんでいる。
「他人のものさし、自分のものさし、それぞれ寸法がちがうんだな」。これは、相田みつを氏が遺した名言。自由な視点で自分らしく、身の回りを“好き”で埋めてみてはいかがだろう。

  • Text/GGGC
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