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世界の注目都市の暮らし#1【ジョージアの首都トリビシ】
TRIP 2022.04.19

世界の注目都市の暮らし#1【ジョージアの首都トリビシ】

世界の注目都市に住む人々はどんな風に暮らしを楽しんでいるのだろう? 今回、紹介するのはアジアとヨーロッパの間にある国、ジョージア。「ジョージア?それってアメリカの州のコーヒーで有名なとこ?」とよく間違われるややこしい名前の国。それが東欧に位置するジョージア。今回はそんなジョージアの首都であるトビリシに暮らすクリエイターたちの暮らしを紹介。日本では見ない間取りや、1から自分たちで作り上げた内装など、見ているだけでワクワクすること間違いなし。読み終わったあとには、実際にトビリシを訪れてみたくなるかも?

【what’s ジョージア】クリエイティビティの高い国ジョージア

ワイン発祥の地として有名なジョージア。気候が日本とほぼ同じであること、月5万円で生活できるほど物価が安いこと、1年の滞在にビザが不要であることなどから近年注目を集めている。街中には至るところにストリートアートがあり、路上で絵を売る人や、ハンドメイドのアイテムを売る人が多いことからクリエイティビティの高い街だと言えるだろう。

【クリエイター1】手作りのアイテムに囲まれた優しい空間

INFORMATION
Laliさん(ハンドメイドクリエイター)
Laliさん(ハンドメイドクリエイター)
2015年からHippieというハンドメイドで作られたセラミックの置物やアクセサリーのお店をスタートしたLaliさんとパートナーのDemetreさん。自分たちでペイントした黄色いバスに乗って、ハンドメイドのアイテムを売っている。

2015年からHippieというハンドメイドで作られたセラミックの置物やアクセサリーのお店をスタートしたLaliさんとパートナーのDemetreさん。自分たちでペイントした黄色いバスに乗って、ハンドメイドのアイテムを売っている。

間取りは1階にリビングとキッチン、2階にワークスペースとベッドルームがあり、Laliさんと奥さんのDemetreさんの二人暮らし。

棚の中には自分たちで作ったものや、友人にもらったものなどが美しく飾られている。

Laliさんは「私たちの家には、フリーマーケットで見つけたものや、リサイクル品などストーリー性のある家具を置いてるのよ」と嬉しそうに語ってくれた。非常に味のあるアイテムに囲まれており、リビングの真ん中に置いてある机は1980年にオランダで作られたものだそうだ。

Laliさんのお気に入りアイテムはジョージアの山で採れた木から作られたボックス。

ジョージアの伝統的なアイテムで、ワインや服を入れるのが一般的だそうだが、Demetreさんは昔から大切にしているぬいぐるみを収納しているそう。一方、Demetreさんのお気に入りアイテムはCanonのカメラだ。日常の大切な瞬間を切り取るための大切なアイテムです。

ベッドルームは白と淡いブルーグリーンを基調としたシンプルで落ち着く部屋となっている。Laliさんいわく「私のお父さんはコレクターで物に溢れた家で生活していたわ。だから、私は自分の家を持つときはミニマルなデザインにしようと決めていたの。この部屋も1つのコンセプトで統一したのよ」とのこと。

ベッドルームでのお気に入りアイテムは洗濯物カゴ。一角には、スーツケースに木の脚をつけてリメイクしたアイテムボックスが置いてある。ボックスの中にはLaliさんが作った作品が隙間なく並んでいる。

こちらも白と淡いブルーグリーンを基調としたおしゃれなキッチンで、リビングとの間にはガラス張りの鉄格子がある。「キッチンのテーブルに座った状態で、リビングのテレビが見られるように鉄格子に窓をつけたんだ」とDemetreさんが工夫した点について語ってくれた。

お気に入りのアイテムは少年とキツネがちょこんと座っている可愛らしい器。

【クリエイター2】アートに囲まれたポップで楽しい空間

INFORMATION
Tommaさん(DJ、TVディレクター)
Tommaさん(DJ、TVディレクター)
普段はテレビ制作会社のプロデューサーとして働き、週末はクラブのDJとして働くTommaさん。週末にDJとして働くようになったのは、知り合いのクラブでDJの機材を使って遊んでいた際に「1曲やってみなよ」と声をかけられたことがきっかけ。2012年にはトビリシで1番のDJとなり「平日は堅い仕事をしているけど、週末は自分の好きな仕事をやっているからスイッチの切り替えがうまくできているんだ」とのこと。

Tommaさんは、奥さんと12歳の長男、7歳の双子の5人暮らし。ワークスペースとキッチン、リビングがそれぞれ独立しており、日本ではあまり見ない個性的な間取りだ。天気の良い日は3つの部屋に囲まれた中庭で優雅なティータイムを過ごす。

リビングに行くとすぐ目に入るのは大きなソファ。その後ろの壁には有名な画家の描いた作品が並ぶ中に、Tommaさんのお子さんが描いた作品が飾ってある。「値段が違うだけで、それ以外は見分けがつかないよ。僕の子どもは良いセンスをしているだろ?」と笑いながら見せてくれた。

お気に入りのアイテムはカメラ。NikonやFUJIFILMなど日本製のカメラが多く並んでいる。

ベッドはリビングの一角にシングルサイズのものがひとつ置いてある。奥さんと子どもたちは寝室にある大きなベッドで寝ているが、Tommaさんだけここにベッドを置いて寝ている。ひとりだけ違う部屋で寝ているのは静かな空間が好きだから。案外居心地が良いらしく、奥さんとお子さんがバケーションで外に出ていてひとりだったとしても、ここで寝るのだそう。

ベッドの上にはニューヨークの友達が描いてくれた虫の絵が2枚と馬の絵が飾ってある。

ベッドから見える場所には、コレクション棚が置いてある。その中でもお気に入りのものは日本製の傘。

「この家を父から受け継いだ当初、キッチンのドアと窓はガラス張りではなかったから、外が見えなかった。ぼくは自然が好きで、なるべく自然を感じたかったから、ドアも窓もガラス張りにして、外が見えるようにしたんだ。緑が欲しくて、ついでに観葉植物も飾ってしまったよ」と嬉しそうにキッチンのこだわりを語ってくれた。

キッチンのお気に入りアイテムはフライパンとロビオと呼ばれる伝統的なポットだ。

【クリエイター3】植物と音楽の融合を目指したおだやかな空間

INFORMATION
Levanさん(ガーデナー、ミュージシャン)
Levanさん(ガーデナー、ミュージシャン)
もともとはミュージシャンとして曲を作ったり、ギターを教えたりしていたLevanさん。現在はガーデナーとしてオランダから取り寄せた植物をPlant Loversという自分のお店に置いている。家やお店、大使館などにインテリアとして飾る植物をプロデュースしているとのこと。また、オンラインで植物のお手入れの仕方を教えるサービスもしている。休日には友達と「植物と音楽を融合させたジャムセッション」をするそう。

間取りは2LDKとなっており、リビング部分には音楽制作のためのワークスペースが設けられている。6ヵ月前に現在の家に引っ越してきて、ジョージアでは内装を変えないのが一般的らしいが、Levanさんは気に入らなかったため全部を塗り変えたそう。そんな緑と音楽に包まれた自宅には、奥様のChristinaさんとお子さん2人の4人で住んでいます。

リビングの半分にはLevanさんが作曲をする際に使う音楽関係の機材が置いてある。ほどよく太陽の光が入ってくる設計となっており、白い壁と緑の植物のコントラストでおだやかでナチュラルな空間を表現している。Levanさんは「リビングにはお客さんから引き取った弱っている植物を治すために置いているんだ。植物と家具は納得のいく配置を考えて毎日変えているよ。植物があるとリラックスして音楽制作も捗るし、仕事のイメージも膨らむんだよ」と語ってくれた。

リビングでのお気に入りのアイテムは植物のモンステラとエレキギターと絵。

植物の生体電位(人間でいうところの心電図)を読み取って音楽を奏でるMusic of the Plantsと呼ばれるデバイス。

ベッドルームの真ん中には8mもの長さになるシンゴニュームがライトにかけられている。壁際にはリビングにあったモンステラも。「ぼくはミニマルなデザインが好きだから必要ないものはなるべく置かないようにしているんだ。ベッドルームもリビング同様にいろいろな物の配置をしょっちゅう変えているよ。あと、カーテンが好きじゃないからカーテンは付けないようにしているね」

「文章として読むだけじゃなくて、ビジュアル的に美しい本が好きなんだ」

「この絵は数週間前に奥さんのChristinaが人生ではじめてブラシや油絵の具を使って描いた油絵なんだ。」

セラミックでできた小さい花瓶。「知り合いのイラン人女性の陶芸家が作っているもので、小さいのが良いよね。」

リビングに面した小さなスペースにあるキッチン。オシャレな照明とかわいいライトカバーに工夫が見られるが、Levanさんは「6ヵ月前に引っ越してきて、まだこのキッチンは自分好みに変えられていないんだ。素材も色もぼく好みじゃないしね。将来的にはコの字型にして手前にはガラス窓を置きたいと思っているよ。テーマは近代的でミニマルなデザインが良いな。」とLevanさん。

街中にアートが溢れるトビリシに住むクリエイターの家には、街同様にアートに溢れ生活をしていました。皆さんもぜひ生活に彩りを与えてくれるアートを取り入れて、毎日を豊かにしませんか。

  • Photo/Yusuke Yamamoto
  • Text/Hyogo Matsumura
LL MAGAZINE