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時代もカルチャーもミックス。家とは「自分のスタイルが全部見える空間」
CULTURE 2023.11.24

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分のスタイルが全部見える空間」

インテリアショップ「SHARK ATTACK (シャークアタック)」のPRとして働く傍ら、インテリアスタイリストとしても活躍する島 尊行さんが暮らすのは、都心から離れた2LDKのお部屋。奥さまと愛犬のルアナ(通称ルーちゃん)との“2人と1匹暮らし”の自宅へ一歩足を踏み入れると、そこはどこまでも自由な空間だった。

INFORMATION
島 尊行(インテリアショップPR/インテリア スタイリスト)
島 尊行(インテリアショップPR/インテリア スタイリスト)
しま・たかゆき|インテリアショップ「SHARK ATTACK」PR/インテリアスタイリスト。休日はキャンプや釣りを楽しむアウトドア好き。

愛犬と心地よく暮らすために

島さんが今の家に引っ越したのは4年前。それまでは約2年ごとに引っ越しを繰り返していたそう。

「僕は元々ダンサーで、ここに引っ越す少し前にインテリアショップの『CEROTE ANTIQUES』(SHARK ATTACK 系列店)で働き始めました。ダンサーとして夢を追っていた時期は、6畳の部屋に当時はまだ彼女だった妻と犬と暮らしていたこともあります」

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

生後3か月から一緒に暮らしている愛犬のルアナ

都心を離れ、今の家に引っ越したのは愛犬・ルアナの存在が大きかったという。

「犬がなるべく伸び伸び暮らせる場所を選びたくて。2LDKで犬を飼えることと、周辺の穏やかな雰囲気が気に入って、ここに決めました。廊下とリビングをつなぐ扉には犬専用の出入り口もあって、それも決め手の一つでしたね」

「犬がソファなどをよく掘っちゃいます」と笑いながら話す島さんに、自分も愛犬も、お互いが心地よく過ごせるために行っている工夫を伺った。

「ペットを飼っている方は分かると思うんですが、爪がラグに引っかかってしまうことがあるんです。なので、ラグは犬が傷付かず、かつ自分のスタイルにもマッチするものを選んでいて。アフガンのものを中心に、毛が寝ているビンテージものを使っています。小さめのラグを複数並べることで、犬の動線を気持ちよく確保するという点も意識していますね」

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

手前の白ラグは、日本製。それ以外はアフガンラグ、40sのビンテージ物

部屋のテーマは“カルチャーが集まる場所”。

島さんのお部屋を見渡していると、ジャンルレスな小物が所狭しと並べられているが、なぜか統一感があり“ごちゃついている”印象をまったく受けないのが不思議だ。では、参考にしているものはあるのだろうか?

「ものを選ぶときは、そのアイテムが持っている“空気感”や“テクスチャー”を重視しています。正直、僕は参考にしているものはあまりなくて。これまで吸収してきたカルチャーや、観てきた映画や風景など、頭の中にストックされているものたちを引っ張り出して掛け合わせる感覚でインテリアを組み立てています。今の部屋には数10か国のインテリアや民芸品が集まっていますね」

「僕はダンサー時代に昔のカルチャーを調べるなかで、アメリカ文化に強く惹かれて。特に昔のアメリカ映画に出てくる、ガレージがあるような家に憧れがあるんです。でも、僕は天邪鬼なので『CEROTE ANTIQUES』で扱っているようなヨーロッパのインテリアを使って“アメリカっぽい雰囲気”を演出するのが一番楽しいです(笑)」

かといって、海外のインテリアやアンティークばかりを集めているかというと、そうではないらしい。
「とはいえ僕が住んでいるのは日本ですから、日本のインテリアや民芸品もたくさん置いています。例えば、そこに置いてある木彫りの熊の置物は、会社の先輩が北海道の実家で幼い頃に遊んでいたものをもらって。他にも、あっちに宙ぶらりんになっているUの字のオブジェみたいなものは、昔馬に装着されていた日本製の装飾品なんです。面白い形だなーと思って、宙に浮かせてみたらいい感じで。あと、古いものだけじゃなく新品の家具も使っています。妻が一人暮らし時代に使っていた新品のシェルフもいまだに大切に使っていますね」

ほかにも、なんと約800年前、鎌倉時代に作られたという器まで飾っているというから驚きだ。

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

鎌倉時代に作られた陶磁器

「この器は、後輩が鎌倉土産にくれたもの。そういえばインテリアを選ぶときのポイントがもう一つあって。友達の作家や、仲良くなったセレクトショップの店主の方から購入することが多いです。ただものを買うんじゃなくて、周りの人たちに喜んでもらいたいっていう気持ちがあるんですよね」

島さんのインテリアへの発想はどこまでも自由だ。では、部屋をコーディネートするときに意識していることはあるのだろうか?

「部屋は自分のスタイルを表している場所」

今では枠にとらわれない自由な発想でインテリアスタイリストとして個人での依頼も受けている島さん。
「実は、元からインテリアにすごく興味があったわけではなくて。たまたま原宿を散歩していたら、よく通っていたダンススタジオがちがうお店になっていたので、ふらっと寄ってみたのですが、それが今僕が働いている『CEROTE ANTIQUES』だったんです」

「こんなアンティークの世界があるのか」と衝撃を受けたという島さん。そこで働いていたマネージャーと意気投合し、トントン拍子に千駄ヶ谷店で働くことが決まったという。

「就職してからは、現場や独学でインテリアを学んでいきました。そこでダンサー時代の経験が活かされて。ダンスってオリジネーターたちの動きを自分の体で表現するのが基本なので、ダンサー時代に『頭の中にあるものをアウトプットする』能力が自然に鍛えられていたみたいなんです」

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

アパレルショップで働いた経験を持つ島さんならではのクローゼット

今では「いちばん自分を表現できるのが部屋で、自分のスタイルが全部見えている空間です」と話す島さん。では、インテリアの配置にコツはあるのだろうか?

部屋づくりのポイントは“三角の法則”と“隅っこの法則”にあり

“三角の法則”

「インテリアの配置で僕が意識している1つ目は“三角の法則”です。まぁ、勝手に命名したんですが(笑)。小物を並べるとき、どうしても同じ高さのものを一直線上に並べがちなのですが、そうではなく、真ん中に空間ができる配列にしたり、わざと前後をずらして奥の空間を作ったりすると、面白さが出るんです」

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

(左)before→

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

(中央)after

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

(右)after

「こんなふうに真ん中や前後に“心地よく空いている空間”を作ると、一気に絵になります」

“隅っこの法則”

「もう一つが、強いて名づけるなら“隅っこの法則”。家具を置くときに皆さんやりがちなのが、手前を良くしてしまうこと。でも、家に入って初めに目に付くのは部屋の奥。人って『この部屋はこれくらいの広さだ』というのを、入った瞬間に認識するんです。だから、手前ではなく奥を良くする。奥は生活感がなるべく出ないようにするのがポイントです」

時代もカルチャーもミックス。家とは「自分の脳みそが全部見える空間」

「今の配置がベストなので、この家に引っ越してから一度も模様替えをしたことないです」と語る、島さん

「そこで僕がよくやるのは、自分の部屋の隅に立ってみて、目に映る範囲で『この辺りにこの高さの家具がほしい』というのをイメージすること。その上で、生活しやすい動線が確保できているかを確認します。例えば、洗濯物は取り込みやすいか? とかですね。ここでいちばん大事なのは、大きい家具から配置を決めることです」

「例えばワンルームの場合、ベッドを置かなければなりませんよね。そうすると一気に生活感が出てしまう。なので、ベッドのブランケットを良いものにしたり、部屋の奥の方に1人掛けソファやデスクを置いてみたりすると、一気にオシャレにみえますよ」

島さんにとって“家”とはどんな存在?

「僕にとって“家”とは……。改めて考えてみると、家があるから人と繋がれているのかもしれません。僕は幼い頃から『家に友達を呼ぶ』のが大好きで、実家に住んでいた学生時代、一度に15人呼んで親に怒られたことがあります(笑)。今の家にも友人をよく呼ぶのですが、自分の家をみんなが我が家のように使ってくつろいでくれるのが、一番幸せな時間なんです」

「ゆくゆくは一軒家を建てたいと思っているのですが、そこにはガレージみたいなスペースにソファを置いて、みんなが気軽にだらーんってくつろげる空間を作りたいです。あと、僕は釣りなどのアウトドアも好きなので、みんなの釣り竿とか置きたいですね。平屋に憧れがあるので、実はLIFE LABELさんの『Mr.Standard』も検討しています。臭いこと言いますけど、僕にとって家は “人の愛を一番感じられる場所” ですね。」

自分らしい家づくりを叶えたい人に贈る「Mr.Standard」

「一軒家を建てるなら、昔のアメリカ映画に出てくるような家にしたい」と話す島さん。島さんのように、自分らしい家づくりを叶えたい人におすすめなのが、LIFE LABELが雑誌『POPEYE』と共に完成させた平屋建ての家「Mr.Standard」。

「Mr.Standard」は趣味への欲求を掻き立て、趣味が深まる住まい。この家に暮らせば、趣味の時間がより充実する。

  • Photo/Sana Kondo
  • Text/Nagisa Nasu
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