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前田エマ|思い入れのある本と茶器と、仲間が集うダイニング。
FOOD & HEALTH 2022.11.24

前田エマ|思い入れのある本と茶器と、仲間が集うダイニング。

―Mr.Standard produced by POPEYE―

LIFE LABELと雑誌POPEYE(ポパイ)のコラボ住宅「Mr.Standard」は、住む人の個性が空間を完成させる。モデルの前田エマさんの場合、自分らしい家とは、見晴らしがよいリビングダイニングから始まる。「Mr.Standard」に住む自分を想像しながら、お気に入りの場所で紡がれる、本とお茶・茶器にまつわる自身の物語を話してくれました。

INFORMATION
前田 エマ(モデル)
前田 エマ(モデル)
まえだ・えま|学生時代から、モデル、エッセイ執筆、写真、ペインティングなど、幅広いジャンルのクリエイティブ活動を行う。2022年8月には初の書き下ろし小説集「動物になる日」(ミシマ社)を発表。Ozmagazine「とりとめのない、日々のこと」、ミシマガジン「過去の学生」等、連載や寄稿も多数手がけ、独特の世界観を持つ文章が賞賛されている。

住む人の個性を描く家=Mr.Standard。 窓の外の景色に魅了されるこの場所と「Mr.Standard」がリンク。

前田エマさんが綴る文章を読めば、彼女がどれほどみずみずしい感性の持ち主なのかがよく分かる。それは、彼女が住む家にしてもそう。リビングダイニングには、とても大きな窓があり、そこからは、穏やかに流れる川や、やさしく生い茂る緑の景色が飛び込んでくる。

「自分の近くに置くものたちは、大切な人の心がこもったものがいい」というエマさん。アーティストである友人たちの作品で飾られた彼女の家は、遊び心と温もりにあふれ、素晴らしい景色とともに、心を柔らかくしてくれる。

「我が家のリビングにある一番大きな絵は、ここに移り住む前に母が“絵は人にとって窓になる”からと、買い求めたもの。母が以前暮らしていたのは、小さな窓の家だったそうです。それだけ窓の外の景色にこだわるのは、母方の祖母の家も窓からは森が見え、景色がとても素晴らしいことに影響を受けているのだと思います。大きな窓がある今の自宅では、外を眺めているだけで、家の中にいても飽きないし、天気や季節の移ろいも肌で感じられるから、私もとても気に入っているんです」

エマさんの友人たちにとっても、エマさんの家は気持ちがいいパワースポットのような場所。「友人たちもこの家は居心地がいいと思ってくれているらしく、いつもたくさんの人が集まります。小さな頃から家族ぐるみで付き合いのある幼馴染や、その家族たちも遊びに来てくれて、大勢でテーブルを囲むんです」と言うように、キッチンやダイニングからはどことなく、和気あいあいとした人の面影が感じられるよう。
エマさんは、友人たちが「Mr.Standard」に集まる光景を想像しながらこう話す。「キッチンにいても、みんなの様子が見渡せるようなダイニングがいいですよね。Mr.Standardに集まれば、ワイワイ楽しく過ごせるんだろうな」

本から見えてくる、その人らしさに満ちた空間。

リビングの壁にしつらえた本棚も、エマさん家族の人となりを物語っている。無類の本好きだというご両親は、幼少の頃から、本なら好きなだけ買ってくれたそうだ。「読書量が一番多かったのは高校生のとき。学校生活が自分にあまりフィットしなくて、逃げるように本を読んでいました。本の中の世界が、“例えネガティブな感情であっても、今自分が感じていることはすごく大事なことなのだ”と教えてくれたんです」

今でも本は、エマさんをほっとさせてくれる存在。「旅から帰ってきたその足で地元の本屋さんに寄ると“ああ帰ってきた“と思うんです。本がそばにあると、安心できるんですよね」

本は、家族を知るきっかけにもなるのだそう。「ここにあるのは私と母の本なのですが、小さい頃は難しいと思っていた母が読んでいた本を大人になって自分も読むようになり、不思議な気持ちになりました。母も、私が今読んでいる本を見て、今私が気になっていることが分かるようで“最近何か面白い本はない?”と聞いてきたりもします」

ハーブティーが好きなエマさんは、読書しながらお茶を飲むのがいつものルーティン。本棚の前のチェアに座って、最近よく読んでいるのは、さまざまな社会問題について取り上げた韓国の作家の小説だそう。

リラックスする香りだけでなく、葉の形に個性があるハーブは、見た目にも美しい。「Mr.Standardは広々としたキッチンだから、とても使いやすそう。カウンターにハーブを入れた瓶を並べて、自分好みのブレンドを考えたいですね」。

無心になれる常備食作りに、大切なうつわ。キッチンは癒しの空間に。

食を取り上げた本も、いろいろと読んできたエマさん。その中でも、特に心に残っている本を尋ねたら、人間らしくて、苦い経験も綴ることで癒していくような2冊を紹介してくれた。「「夜中の薔薇」は向田邦子さんが書いた食べ物のエッセイで、戦時中の切実なときに、明日空襲があるかもしれないからと家族でご飯を食べる話があるんです。どこか後ろめたい気持ちが描かれていて、食べることの“おいしい、楽しい”だけじゃない一面を語っていることに、心がぎゅっとなります」

坂口恭平さんが、うつ病治療のためにつけた料理日記「cook」も、心に響いたという。
「食日記を書くことで、『今日も作った。えらい』って自分を褒めるんです。そんな、飾らない料理がどれもとてもおいしそうで。眺めているだけで気分が上がる本なんですよ」

本の中で展開される食べ物について思いを巡らせるだけでなく、暮らしの中にある豊かな食の気配も、使い込まれたキッチンから感じ取れる。カウンターには、手作りのしそシロップや梅酒、ピーナッツバターなどが瓶詰めにして並べられている。「他にも、オイルサーディンやフルーツのお酒など、よく保存食を作るんです。料理が好きなわけじゃなくて、何かを作って楽しいというよりは、黙々と手を動かすことを目的としているのかも。無心になれるせいか、料理をすると、心が落ち着くんです」

「たくさん持たないようにしている」といううつわは、ひとつひとつに、側においておく意味があるもの。「陶芸家の友人のアトリエの蔵から選んできたものだったり、自分で作ったものが手元に残りました」。中国茶用の茶器も、友人が自分のためにプレゼントしてくれたもの。だからこそ、これでお茶を注ぐと、何倍にもおいしく感じられる。“これが欲しい”と言って探すよりも、作り手の気持ちやその人らしさが滲み出た、温度のあるものに惹かれるのだそうだ。

思い入れ深いうつわ、そして大好きな人たちと集い、食をともにするときも、一体感を強める場所にしたい。間仕切りを減らすことで部屋の中を見渡せるようにした「Mr.Standard」のダイニングスペースなら、キッチンで作業しながらリビングでくつろぐみんなと同じ空間をともにできる。「おもてなしするのもいいけれど、人が料理をしているのを見るのも好きなので、ダイニングに座って、その姿を眺めたいです。お好み焼きを焼いたり、餃子を包んだり、みんなでワイワイ料理するのも幸せな時間ですよね」

集まる仲間と一緒に、素敵な時間を刻める家こそエマさんの理想。「Mr.Standard」のキッチンとダイニングスペースは、大切な人たちと過ごす思い出を、濃厚にしてくれるはずだ。

大切な人やモノを招きたくなる「Mr.Standard」。


家主のこだわりが散りばめられた家は、それだけで訪れる人の心を和ませる。クラフト感のある「Mr.Standard」は、それぞれの“好き”が開花する家。お気に入りのうつわを使って季節の花を飾ったり、シェルフに飾ったアートブックや民芸品を手に取って、芸術に浸るのもいい。広々としたリビングでレコードをかけながら、現像したフィルムカメラの写真を眺めるのもたまらなく好きな時間。

ここで暮らせば、アイディアは無限大。自分らしさが広がる住まいを作り上げていこう。

  • Photo/Sohei Kabe
  • Hair&Make/kika
  • Text/Ai Watanabe
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