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暮らしの“ひと手間”

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キッチンを彩る、手間暇いらずの植物ディスプレイ

#008 スタイリスト 石田有佑さん

ちょっとした“ひと手間”で暮らしを彩ることができたら、きっと毎日が楽しくなるはず。そんな思いから生まれた「暮らしのひと手間」。2回目の登場となるスタイリストの石田さんに、前回と同じくグリーンを活用してもらいつつ、キッチンのインテリアを提案してもらいます。そのディスプレイ術は、ファッションのスタイリング以外に植物を活かした空間プロデュースも手がけている石田さんらしく、手軽におしゃれを演出できるテクニックが満載です。

リビングと比べて暗くなりがちで、熱気が溜まりやすいキッチンは、植物を育てるのが難しい場所。しかし、そんな場所こそ華やかな印象をプラスして、雰囲気を明るくしたいところ。石田さんが教えてくれたキッチンにグリーンを飾るアイデアは、世話が簡単だったり水やりが不要だったりと、手軽に真似できそうなものばかりでした!

石田有佑さん
石田有佑さん
スタイリスト熊谷隆志さんに師事し、2011年に独立。雑誌やwebマガジンなどのファッションメディアや広告のスタイリングを手がけている。その活動はファッションだけに留まらず、アシスタント時代に学んだ植栽の知識を活かして自身が主宰をつとめる「UI PRODUCT」で、植物とインテリアの空間コーディネートを手がける。

【アイデア01.】 耐陰性のある植物をクランプで吊り下げる

調理器具や食器がたくさん並んでいるキッチンに、グリーンを置くスペースは限られてしまいます。そこで活躍するのが、ホームセンターの工具売り場で手に入るクランプ(締め具)。挟んでしまえば、S字フックなどで植物を吊り下げることができるので、空間を無駄なく使うことができるんです。キッチン以外にも、リビングや寝室など、家中のどこにでも活躍する秀逸なアイデア。

「今回は、部屋の印象に合わせてマットネイビーのクランプを使用しました。こんなにスタイリッシュなデザインですが、ホームセンターで買えるんです。インテリアショップでおしゃれな小物を探すのもいいですが、まずは身近なお店から探してみると、意外と使えるパーツがたくさん手に入りますよ。グリーンのほか、ネットに入れた野菜やフルーツを掛けるのもおしゃれです。

キッチンにグリーンを飾る場合、気を遣いたいのは光と風通し。「植物を育てる際は風通しが肝心。キッチン周りに置くなら、定期的に換気扇を回して空気を流すことがポイント。そして、コウモリランやパキラ、サンスベリアなどの耐陰性があるものなら育てやすいです。育てるのが大変ならフェイクグリーンもいいと思います。」

【アイデア02.】 ドライフラワーをフレームにディスプレイ

植物を育てにくい場所なら、フェイクグリーンやドライフラワーなど育てる必要がないものを飾るのもひとつの手。ドライフラワーのほかプリザーブドフラワー、リーフなどを押し花のようにフレームに挟んで飾るだけで、キッチンの雰囲気が変わります。これなら、植物を育てるのが難しいキッチンでも、簡単に彩りを加えることが可能。

落ちてしまった生花の花びらや、ドライのリーフをフレームに入れるだけで立派なアートに。初夏の新緑、秋の紅葉や落ち葉など、庭で育っている植物を額装して季節感を演出するのもおしゃれ。「フレームの大きさを変えてみたり、フレーム内のレイアウトにメリハリをつけてみたりと、自分なりに楽しみながら作ることができます。」

今回石田さんが選んだフレームは、アイアン素材と、細い縁の木製フレーム。バックボードが透明のタイプを選んだことで抜け感が生まれました。また、くしゃくしゃにしたクラフト紙を台紙に使って、雰囲気を出しているのも見逃せないテクニック。アイデア次第で多様なディスプレイが完成します。

【アイデア03.】 LEDライトでフラワーベースを間接照明に

テーブルにも植物を飾り、食事のシーンも華やかに。好きな植物をより良く飾ることができる、フラワーベースのアレンジ方法をご紹介。ガラスの花瓶と熱を持たないLEDライトを組み合わせれば、間接照明が完成。植物の彩りにきらびやかな輝きが加わり、食卓がおしゃれにワンランクアップします。

「花瓶の中に入れたLEDテープライトはいろんな種類があり、今回使ったのはスイッチ式。リモコン式のものもあるので、好みで使い分けてみてください。完全防水の水中で使えるLEDテープライトもあるから、生花の花瓶の中にも応用できます。」

ほかにも置き型のLEDライトをフラワーベースの下に置けば、光が反響して幻想的な雰囲気に。お気に入りのフラワーベースを間接照明として使える、嬉しいアイデア。ボタンでカラーを変えられるライトもあるので、その日の気分に合わせた色で空間を照らしてみてください。

「水やりや管理が大変なので、テーブルに置くのはドライフラワーのほうが手軽。もしくは、フェイクグリーンもおすすめ。最近はパッと見ただけじゃ判別できないほどクオリティが高いので、僕も自宅で使っています。」

世話が不要なフェイクグリーンの選択肢を

キッチンにナチュラルな雰囲気を与えてくれる植物。無機質な調理器具と並ぶと雰囲気が良くなり、気持ちよく料理ができそう。でも、やっぱり育てるのは難しいのでは? と思っている人もいるはず。それなら、フェイクグリーンを飾るのも賢い策。

「フェイクグリーンは、美しい一瞬が永遠に続くので、インテリアに最適。それだけ飾ってもいいですし、生の植物と混ぜてディスプレイすれば、世話の負担が軽減されるので初心者にもおすすめ。僕も使っているフェイクの食虫植物や季節の植物は、インテリアに大活躍しています。」

フェイクグリーンは大きいものから小さいものまで多種多様に揃っているので、お気に入りが見つかるはず。徐々にグリーンに興味が湧いてきたら、簡単に育てられる生きた植物をひとつ買ってみて、少しずつ増やしてみるのも、インテリアの楽しみが増えそう。

世話が不要なドライフラワーやフェイクグリーンを使ってインテリアに植物の温もりを加えれば、より安らげる空間に。インテリアに物足りなさを感じていたなら、緑のアクセントを与えてみるのはいかがでしょうか。

LIFE LABEL MAGAZINE

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