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こがけんのお家映画でオーマイガー!
CULTURE 2022.04.26

こがけんのお家映画でオーマイガー!

おうちでエンジョイ! 映画満喫法

前編では、映画好きになったきっかけからおすすめ作品まで、多くの魅力を語ってくれたこがけんさん。後編では、よりおうち映画を楽し むための〝こがけん的流儀〟を教えてもらう。

INFORMATION
こがけん
こがけん
こがけん/1979年、福岡県生まれ。2001年、東京7期生としてNSC吉本総合芸能学院に入学。2019年、「R-1ぐらんぷり2019」で決勝進出。2000年、おいでやす小田とユニットを組み、「M-1グランプリ2020」準優勝。映画トークライブ「こがけんシネマクラブ」を主催する等、映画好きとして知られる。

揃えておきたい、3種の神器

「サノスのマグカップ」 奥さんの妊娠を機にノンアルを飲むように

ディズニーと仕事をした際にもらったのがサノスのマグカップ。紅茶かノンアルコールビールのオールフリーを入れて、映画を観ながら飲んでいるそう。「元々ビールがずっと好きだったんですが、同じくビール好きの奥さんが妊娠して、僕だけアルコールを飲むのは申し訳ないなって思ってノンアルに変えたんです。そうしたら『今のノンアルってこんなにうまいんだ!』って感激して。『眠くもならないし最強じゃん!』と思って、よくオールフリーを飲んでいます」

「3Dメガネ&ネトフリ」 3Dがオワコンになってしまって悲しい。

3D映画を観るために、だいぶ昔に買った3Dメガネ。「『パシフィック・リム』を2か月に1回ぐらい観ています。アクション部分は3Dだと没入感が全然違うんですよ。あと、『華麗なるギャッツビー』を3Dで観ると、序盤のパーティ会場に接近していくシーンとか、紙吹雪みたいなのも舞ってるし飛び出してくる感じがすごいんです。でも、今はもう家庭で観る3Dってオワコンになっちゃいましたよね。それが僕としては悲しいんです」。さらに、Netflixさんからもらったヘッドギアを使ってスマホで映画を観ることも。「これを装着すれば手で持てない状況でも観れるし、寝ても観れるんです。でも子供がいるところでこれを使っていると、ギアをグワーッて交差して首を絞められます(笑)」

「BRAIN DEADパジャマ」 なるべくリラックして観たい。

家で映画を観る時にはできるだけリラックスしたい。「このパジャマかARIESの上下のスウェットを着て観てますね。テレビの前にあるソファの真ん中に座ると、ちょうど5.1サラウンドのスピーカーの一番いい音が聴こえるポジションになるんです。さらに近くにサイドテーブルがあって、手を伸ばせば飲み物が飲める。その最高の状態で映画が観られるのは、家ならではですよね」

こがけんの、さらに深まる映画愛

家で映画を楽しむために、こがけんさんが特にこだわったのが3年かけてコツコツと揃えていった5.1サラウンドスピーカー。「お笑いの仕事が全然なくて、月20万円くらいの掃除屋のバイト代で生活していた時期があったんです。『そういう状況で、家で映画を楽しむためのスピーカーなんて買ってる場合じゃない!』って言われたらそれまでなんですけど、やっぱりできるだけ良い音で映画は楽しみたい。だから、まず最初にdenonのサラウンドスピーカーの2.1のセットを買って、その翌年にセンタースピーカーを買って、その翌年にバックのサイドのスピーカーを買って、3年かけて今のスピーカーを完成させました。音楽を聴いたり、映画を観ることって生きていく上で必要不可欠なものではないかもしれないけど、それがないと僕はだめになっちゃうと思うんです」

そんなこがけんさんでも、長時間ずっと映画を観ているとやはり体力的に限界がくる。そんな時に観るのが“暖炉”の映像。「『もう無理かも!』っていう時に、映像配信サービスで“暖炉”って検索すると、暖炉の中で薪が燃えてるだけの映像が延々と流れてる動画がヒットする。火が燃えている映像って、心がすごく安らいでストレスが解消されるんです。『パチパチパチ』って音も良いですし。だから疲れた時はおすすめですね」

満喫! おうち映画の楽しみ方

家で映画を観るにしても、配信だったり、Blu-rayやDVDだったり、はたまたテレビの映画番組だったり、その見方は様々。「それぞれの醍醐味がある」と話す。「映画館は真っ暗な空間の中、大きいスクリーンで観るっていう環境で、スマホなどのいろんな情報を遮断できる時間を買っていると思ってもいいぐらい没入できる。音は振動だから、体で音を浴びれるし、〝映画は体験だ〟とよく言うけれど、それに1番近いのは、やっぱり映画館で観る環境だと思います。サブスクは時間がない人や手軽に観たい人にとってはすごく便利。Blu-rayやDVDは特典が素晴らしい。副音声で監督が『このシーンはですね』とか、みっちり2時間解説してくれたりします。そこには貴重な情報が詰まっているので、それによってさらに映画が好きになるんですよね」

SNSの普及は映画の楽しみ方をも大きく変えた。「例えば数年前から、『天空の城ラピュタ』の放送中にSNSで『バルス!』って一斉に書き込むのが流行りましたよね。そうやってみんなで同じ時間に別の場所で実況しながら見るっていう新たな楽しみ方が生まれている。言ったら、家でひとりで『金曜ロードショー』を観ながら、みんなと同じ映画を楽しめる疑似映画館体験みたいなことができるようになった。『金曜ロードショー』の公式のTwitterアカウントでは、放送中にどんどんその映画に関する知識を呟いてたりするので、それをチェックして知識を深めながら映画を楽しんだりもしています。あと、『グレイテスト・ショーマン』のファン同士がSNSを通じて『今日の何時から観ましょう』って決めて、その時間になったら一斉にハッシュタグをつけて呟くみたいな動きもあって。僕もWOWOWのTwitterスペースで『こがけんのみんなでシネマ』っていう映画評論家の松崎健夫さんとリアルタイムで一緒に映画を観る企画をやっていて、副音声で色々解説しながら『この後こういう風になるんじゃないの?』とか『頼むよー!』とか言って盛り上げています(笑)。そういう、みんなで一緒に映画を観るような企画によって、ひとりだと怖くて観られないホラーを観れたりするんですよね。まだまだ新しい映画の楽しみ方が生まれると思っています。映画って本当に深いですよね」

映画を自分で作る時代!? YouTube制作秘話

YouTubeチャンネル『こがけんチャンネル』では、得意の歌やハリウッド映画のモノマネを活かした動画を配信している。「YouTubeは自分が楽しいと思えることをやりたいと思っています。映画の登場人物のモノマネや即興演奏に勝手に歌を乗せたりしていますが、そういう動画が好きな人に届けばいい。いわゆるYouTubeの流行りみたいな定石には乗らずに、『自分はこういうのが好きなんだな』とか『こういうのも楽しいな』っていうような衝動を大切にしていますね。でもYouTubeをやっていて気づいたのは、僕、普段から噛みやすいんですけど、カメラを前にしてひとりで喋ってると噛みまくるんですよ。だからひとりでYouTubeの収録をやってると、とんでもなく時間がかかる(笑)。それがYouTubeにおける今の僕の課題かもしれません」

『こがけんチャンネル』https://youtube.com/c/KOGAKEN



  • Photo/Kyosuke Azuma(tokyojork)
  • Text/Kaori Komatsu
  • Edit/Shoko Matsumoto

誰でも自分で動画作品を手がけ、世界中に発信できる時代が到来。

家を暮らしをもっと楽しんで欲しいから「HOUSE IS ENTERTAIMENT」をスローガンに、新たな クリエイターを応援するメディア『filmbum』が「LIFE LABEL」から誕生!
家を舞台に巻き起こる、たくさんの「HOME STORIES(ホームストーリーズ)」。 みんなで撮って、みんなでつくる新しい動画アルバムメディアはこれからの時代、見逃せない。


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